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〈ものがたりの中の女性たち 33〉産まれた息子は鬼神だった/桃花娘

あらすじ 新羅第二十五代王舎輪王の諡号は眞智大王であり姓は金氏である。五七六年に即位したが、四年の治世の間に無能と淫蕩ばかりが露わになり怒った人々によって王は廃されてしまう。生前に王は沙梁部の民間の娘…

〈ものがたりの中の女性たち 30〉「私が救ってみせる」/拓京花

あらすじ 明の時代、浙江省に住む徐庸(ソヨン)にやっと子が授かる。夢麟と名付けた。十六歳になった夢麟は天下周遊の旅に出る。徐州に至ると、李慶雲(リギョンウン)と名乗る少年才子に出会い友人となる。 夢麟…

〈ものがたりの中の女性たち 29〉「寧為鶏口、無為牛後」/金彩鳳

あらすじ 紅葉が美しいある日、金彩鳳と姜弼成は出会う。二人の仲に気が付いた彩鳳の母は二人を婚約させる。彩鳳の父金進士は、都で権勢を誇る許(ホ)判書の門客金良柱(キムリャンジュ)を頼みに出世の道を探る。…

〈ものがたりの中の女性たち 28〉自分の生き死にも判らなかったのですか/烏有蘭

あらすじ 漢陽に金と李という家格も年も能力も同等な二人の青年がいた。 先に科挙に首席合格した金生は地方長官になり、進士に合格した李生は金生に同行することになる。李生は官庁の離れに起居し学問を続けるが、…

〈ものがたりの中の女性たち 27〉「絶対に私の朗君ではありません」/李瓏玉

あらすじ 金仙鈺の祖父が無辜の罪で流され、一家は都落ち、安東に帰郷する。 政界を退き風流を愛でる李瓏玉の父はその徳が名高い。噂を耳にした金仙鈺の家門との縁談が持ち上がり、二人は婚姻する。 ある日、寺で…

〈ものがたりの中の女性たち 26〉恋人が心変わりしても/妓生俳桃

あらすじ 明の時代、周檜(チュフェ)という青年がいた。父に付いて蜀州に行き、太学に通いながら18歳から数年科挙を受けたが失敗、ついには科挙を断念、商人になり江湖遊覧の途に就く。 故郷銭塘で舟遊びをした…

〈ものがたりの中の女性たち 25〉帰らぬ人を待ち続け蛇身に/山寺の尼僧

あらすじ 洪宰相がまだ若く官職が低かった頃、山中で雨宿りのため小さな洞窟に入る。洞窟の中には庵があり尼僧が暮らしていた。清楚で美しい 十七、八の尼僧はひとり静かに座っている。なぜひとりなのかと公が問う…

〈ものがたりの中の女性たち 24〉数百里を歩き、夫を懲らしめる/禹尚中の妻

あらすじ 禹尚中(ウサンジュン)は公州の武人である。王の警護で功をたて昇進、水軍の将になる。調練のため軍船数百隻を指揮し統営(トンヨン)に向かうが、その船に妓生を乗せ楽が演奏される中ゆっくりと海を進む…