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〈学美の世界 18〉心をわしづかみにする作品たち/朴蓮淑

2015年度、学美審査会に16年ぶりに復帰しその日に受けた衝撃を今でもはっきり覚えている。作品が変貌していたのだ。活きいきとしカラフルで可愛らしく、ときにたくましく力強い作品、そしてこれは何を描いたの…

〈学美の世界 15〉創造―本当の豊かさへの探求/金潤実

学生美術展は子どもたちの自由で自主的な創造を促す。 「自由に」描く・造るとはどういうことか。自由とは「何でもあり」なのか。創作するうえでの自由とは、ものごとの枠組みを自ら組み立て選択すること、その選択…

〈学美の世界 14〉時に颯爽と、時に深い追求を/文真希

子どもの絵を観ていると、私はその作者に試されているような感覚に陥ることがある。 作品には彼らの目線だからこそ見つかる発見と、新鮮な感動で描かれたリアリティーが多種多様に表現されており、私はたびたび「こ…

〈学美の世界 13〉社会の傾向性に対する自立/康貞淑

多種多様な作品群は、表現とは何か、自由とは何かと問われた子どもたちが、紡ぎだした声である。大河に沿って流れることが自由なのか、はたまた流されまいと逆行することが自由なのか。 認知過程が表出される幼年期…

〈学美の世界 12〉子どもたちの心情を映し出す作品たち/朴美奥

学生美術展は、初級部1年生から高校の美術クラブ生の作品まで約2600点余りの作品を8月の約1週間、全国の図工・美術担当の教員たちが朝鮮大学校に集まり審査を行っている 上手さよりも、多様な表現力を重視し…

〈学美の世界 11〉感動や喜び、悲しみを奪わないように/崔栄梨

子どもたちの姿を見ていると、大人には何ができるんだろうと、いつも考える。そしてついつい何かを作用しようとしてしまう。 でも、子どもたちは多くの場合、そのままですでに素晴らしい。大人の作用によって、とき…

〈学美の世界 10〉子どもたちの心が作品に宿る/曺昌輝

児童・生徒が作品に対して真摯に向き合うほどに作品に児童・生徒の心が宿る。それぞれの児童・生徒が持つ個性が作品に現れるのだ。われわれはそんな作品から感じるその心に惹かれているのではないだろうか。 学美の…

〈学美の世界 9〉「生きる力」発信する子どもたち/金順玉

子どもにとって「学校」は「社会」であり、その場を手持ちの力で生きている。学生美術展で出会う作品からは、子どもたちの「生きる力」が伝わってくる。 画用紙の四角い「枠」の中で子どもたちは能動的であり、かつ…