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〈学美の世界 16〉対話の痕跡をたどる/河美香

下は初級部1年生から上は高校3年生まで、画面いっぱいに、時には大きくはみ出して作られた作品たちを前にすると、子どもたちの楽しいおしゃべりの声や、教師との応酬、自分自身との葛藤や、作品を作りながらの独り…

〈学美の世界 13〉社会の傾向性に対する自立/康貞淑

多種多様な作品群は、表現とは何か、自由とは何かと問われた子どもたちが、紡ぎだした声である。大河に沿って流れることが自由なのか、はたまた流されまいと逆行することが自由なのか。 認知過程が表出される幼年期…

〈学美の世界 12〉子どもたちの心情を映し出す作品たち/朴美奥

学生美術展は、初級部1年生から高校の美術クラブ生の作品まで約2600点余りの作品を8月の約1週間、全国の図工・美術担当の教員たちが朝鮮大学校に集まり審査を行っている 上手さよりも、多様な表現力を重視し…

〈学美の世界 11〉感動や喜び、悲しみを奪わないように/崔栄梨

子どもたちの姿を見ていると、大人には何ができるんだろうと、いつも考える。そしてついつい何かを作用しようとしてしまう。 でも、子どもたちは多くの場合、そのままですでに素晴らしい。大人の作用によって、とき…

〈学美の世界 10〉子どもたちの心が作品に宿る/曺昌輝

児童・生徒が作品に対して真摯に向き合うほどに作品に児童・生徒の心が宿る。それぞれの児童・生徒が持つ個性が作品に現れるのだ。われわれはそんな作品から感じるその心に惹かれているのではないだろうか。 学美の…

〈学美の世界 9〉「生きる力」発信する子どもたち/金順玉

子どもにとって「学校」は「社会」であり、その場を手持ちの力で生きている。学生美術展で出会う作品からは、子どもたちの「生きる力」が伝わってくる。 画用紙の四角い「枠」の中で子どもたちは能動的であり、かつ…

〈学美の世界 8〉子どもたちの表現力に嫉妬する/姜泰成

児童・生徒たちの表現力にはいつも驚かされる。 ありふれた日常の中から特別を生み出す力は簡単に備わるものではない。 しかし、図工、美術の時間の児童・生徒たちはいとも簡単にやってのけてしまう。 授業を行い…

〈学美の世界 7〉「それでいい」から生まれる作品たち/李民花

「それでいいんだよ。ここにいていいんだよ」。どこか聞き覚えのある某漫画キャラクターの常套句のようだ。学生美術展はこの言葉のように、多様な「個」を「それでいい」と祝福し肯定する。 展覧会で「これっていい…