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〈本の紹介〉古代史研究七十年の背景/上田正昭著

差別に抗する歴史観を提示 本書は上田正昭さんの生前最後の遺作。〈上田史学〉の軌跡を自らたどったもので、短い文章であるが、含蓄とエスプリにあふれて、文句なく面白い。 常に朝鮮半島、中国など東アジア全体の…

〈本の紹介〉福沢諭吉の教育論と女性論/安川寿之輔著

「帝国意識」形成を先導した思想家 数々の福沢諭吉を批判する書を世に出しながら、2000年、福沢研究で2冊目となる「福沢諭吉のアジア認識」を出版。丸山眞男を筆頭とする「戦後民主主義時代」の研究者たちによ…

〈本の紹介〉沖縄は「不正義」を問う/琉球新報社論説委員会編

尊厳を懸けた闘い 「うちなーんちゅ うしぇーてぇーないびらんどー」 昨年5月、沖縄で行われた新基地拒否県民大会であいさつした翁長雄志沖縄県知事のことば。会場に集まった3万5千人に及ぶ大衆の前で、「沖縄…

〈本の紹介〉卞宰洙著「朝鮮半島と日本の詩人たち」を読む/佐川亜紀

多彩な作品を丁寧に解説、画期的な大冊 日本の詩人や歌人が朝鮮の歴史や風物について書いた作品は一定の文学者以外はあまり知られていない。石川啄木の「韓国併合」を 批判した短歌さえ普及版作品集に収められてい…

〈本の紹介〉「国をつなぐ奇跡の鳥クロツラヘラサギ」/今関信子著

友好、統一の架け橋に 本書の主人公となるクロツラヘラサギは、体長7、80センチのペリカン目トキ科の鳥。長いしゃもじのような平らな形のクチバシを左右に振りながら、干潟で魚やエビ、カニ、貝類などのエサを食…

〈本の紹介〉安倍政権にひれ伏す日本のメディア/マーティン・ファクラー著

権力に媚びず、チェック機能果たせ 今の日本の状況を表す、あまりにもドンピシャリなタイトル「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」。手に取ったら最後まで一気に読める、納得、共感できる本なのだ。その最大の要因…

〈3.11を心に刻んで2016〉岩波書店編集部編/人から人へ、胸打つ切実な訴え

今年は大震災から5年。岩波書店では震災の年の5月からウェブ連載「3.11を心に刻んで」を開始、毎月3人の筆者により欠号なく書き継がれてきた。その総人数はこの5年間でのべ170人を超える。 連載は毎年3…

〈本の紹介〉「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」蓮池透著

過去の清算こそ、解決に繋がる/矢野宏 拉致問題の解決がまた遠のいた。日本政府が独自制裁を決めたことで、北朝鮮が拉致被害者を含む日本人に関する再調査をする特別調査委員会の解体を発表したからだ。 一昨年5…