
〈朝鮮と日本の詩人 14〉伊藤信吉
2006年07月21日 00:00
2002年に95歳で永眠した伊藤信吉は、私の知るかぎりでは、明治以後の日本の詩人のうちでもっとも永く生きた詩人である。彼が身近に接した詩人は島崎藤村、萩原朔太郎、室生犀星、高村光太郎ほか十指に余り、そ…

〈朝鮮と日本の詩人 13〉大江満雄
2006年07月07日 00:00
ぼく達 雪の桑畠で鉄砲うった 朝鮮労働者とぼくが身震いしたのだ 話し合い とけ合い胸んなかをふるわす こ奴は鉄砲だ 赤城 榛名 妙義 浅間が見える 涙ってやつは感情の火薬だ 相手の男はぐいぐい歩いて行…

〈徐千夏先生の保健だより 7月〉「食中毒に気をつけよう」
2006年07月07日 00:00
食中毒って? 食中毒という漢字を分解してみると、「食べ物の毒にあたること」。細菌やウイルスの種類はたくさんありますがその中のいくつかが、食中毒を起こします。 黄色ブドウ球菌 サルモネラ菌 腸炎ビブリオ…

〈開城・世界遺産登録へ-その歴史遺跡を訪ねて 5〉成均館
2006年07月05日 15:19
優れた建築技術残す歴史遺産 世界遺産に推薦された開城成均館とは何であろうか。どのような歴史的性格の建物であり、いつ、どのようにして建てられたのであろうか。 このような問いに従いながら、成均館を語り、そ…

〈人物で見る朝鮮科学史 13〉武寧王とその時代(中)
2006年07月01日 00:00
京都・広隆寺の弥勒菩薩像は、日本の国宝彫刻第1号として知られている。その優雅な姿で人々を魅了する木造仏像であるが、朝鮮から渡来したともいわれている。実際、百済および新羅の「金銅弥勒半跏思惟像」と非常に…

〈朝鮮名峰への旅 20〉雷鳴響く天池、カルデラ壁つたう雨水、みるみる上昇していく湖面
2006年06月30日 00:00
今の季節、関東地方では梅雨の真っ盛りである。うっとうしくじめじめした日々が続く。長年付き合って慣れているとはいうものの、夏の照りつける日差しが懐かしく、夏の訪れが待ち遠しい。 はるか北西方に位置する白…

〈朝鮮服飾ものがたり 11〉スルチマ
2006年06月30日 00:00
女性が出かけるときに、頭と顔、上半身を隠すのに使った。 「スゲチマ」ともいう。 (出展「李朝服飾図鑑」=朝鮮文学芸術総同盟出版社、1962年版より) 【「朝鮮服飾ものがたり」記事一覧はこちら】

〈若きアーティストたち 38〉新人作家・趙奈美さん
2006年06月28日 16:25
「作家としてはまだまだひよっ子」と、趙奈美さん(27)ははにかむような表情を浮かべる。彼女の短編小説「ウリマル(私たちの言葉)の時間」は、昨年、総聯結成50周年記念文学および歌謡作品コンテスト(主催=…