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〈朝鮮歴史人物〉百済の始祖・温祚(2)

兄を見送った温祚は、臣下らと共に馬韓の河南、慰礼城(京畿道広州地方)に都を定め、小国を建てた。 温祚は最初の国名を「十済」と定めた。それは自分を奉ってきた10名の臣下の功績を後世に伝えようとするところ…

〈人・サラム・HUMAN〉照明士・呉光雨さん

朝鮮の芸術を陰で支える 舞台を光と闇で自在に演出する照明士。全国ツアー中の金剛山歌劇団の舞台裏で呉光雨さんに出会った。かつて大阪朝鮮歌舞団で、カヤグム、アコーディオン奏者、歌手として、さまざまな舞台に…

「朝鮮の仏教と名僧」本紙連載が一冊に

朝鮮仏教知る道しるべ 仏教は朝鮮文化の根幹であり、人々の生活や思考と密接に結びついている。朝鮮半島の世界遺産を見渡しても、そのほとんどが仏教文化の所産と言っても過言ではあるまい。本書は朝鮮新報文化欄に…

〈朝鮮歴史人物〉百済の始祖・温祚(1)

高句麗の東明王には3人の息子がいた。長男の嬬留は高朱蒙が東扶余にいる時、本妻である禮氏から生まれ、次男、三男である沸流と温祚は卒本扶余(句麗)で生まれた。 高朱蒙が高句麗を建て王となって19年になるあ…

〈歴史×状況×言葉 35〉宮本百合子(2)/一面的で情緒的な朝鮮人の描かれ方

宮本百合子「播州平野」は、1945年8月15日の日本敗戦直後の、「激動する日本社会のなまなましい現実の姿とその意味、崩壊する権威と、戦争が破壊した国民生活の傷跡の深さ」のなかで「新しくきざし始めた動き…

〈どうほう食文化〉冷麺物語(8)-ルーツを知ってこそ“盛岡冷麺”

盛岡冷麺「ぴょんぴょん舎」 盛岡を中心に焼肉・冷麺レストランを経営し、近年東京へも出店。盛岡冷麺のみやげもの全国展開をはかるぴょんぴょん舎の邉龍雄さん(65)には、忘れられない出来事がある。 冷麺がブ…

〈朝鮮民族の美65〉金正喜「歳寒図」

これは前に62「金正喜像」として紹介した、その主人公による代表作である。 金正喜は、清国を代表する学者たちから「海東第一の通儒」とたたえられたが、芸術面においても詩、書、画にすぐれ、特に書では中国の古…

〈朝鮮歴史人物〉安市城の城主・楊萬春(5)

「これで勝てるぞ。仇敵を最後まで討ち破るのだ!」 「一人も生かして帰すな!」 楊萬春の命令に従い、彼らは総攻撃に転じた。 軍士たちは、城門を押し開き、怒れる獅子のように敵軍に向かって突進していった。 …