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朝青三重中心に主催、四日市初中支援公演「シアリ~華」

2013年12月28日 12:57 文化・歴史

愛校心を形に、実利ある学校支援

四日市朝鮮初中級学校チャリティーを目的とした「シアリ公演2013~華(하나:ひとつ)」が22日、四日市市文化会館で行われた。朝青三重県本部が中心となった実行委が主催した。

公演は県内をはじめ愛知、岐阜などの同胞、日本市民ら630余人が観覧。同胞と日本のアーティスト、朝青員、四日市初中生徒たちが織り成す11演目を、2時間半にわたって楽しんだ。

舞踊「希望の太鼓」

舞踊「希望の太鼓」

「シアリ公演」は、2009年に結成された朝青本部の民族舞踊サークル「Shialy(씨알이)」が、同年12月に初めて開催。以来2年に1度行われてきた。3回目となった今年の公演は、過去最多の観客動員数と収益を記録した。

「Shialy」責任者の申絹淑さん(27)は、公演を初めて企画した当初は、「発表の場を設けたいという単純な思いだけ」だったが、次第に「どうせ何かするのであれば自己満足の発表会ではなく、学校のためになることをしたい。実利のある支援に加えて、少しでも多くの人々が在日朝鮮人や朝鮮学校を知るきっかけを作りたい」という思いが強まり四日市初中を支援する公演を発起したという。2011年の2回目公演からは、収益の一部を東日本大震災で被災した人々への義援金にも充てている。

拍手喝采を送る観客たち

拍手喝采を送る観客たち

地域の朝青世代が企画する「シアリ公演」は、回を重ねるごとに同胞社会に定着。県内の同胞たちから大きな賛同と支持を得ながら、公演規模を拡大してきた。12月に入り、前売りのチケットは自由席、指定席共に完売した。

公演内容の充実化にも力を入れてきた。今年は四日市初中出身生をはじめとする朝青員、日本の若者に加えて在日韓国青年同盟のメンバーたちも共演。さらに金剛山歌劇団のチャンセナプ奏者である崔栄徳さん、四日市初中出身のオペラ歌手・曺亨美さんらが舞台に華を添えた。

公演には北南、日本の垣根を越えて多くの人が芸術文化を通じて朝鮮学校や在日朝鮮人のことについて理解を深めるきっかけを作りたいという「Shialy」メンバーたちの、こだわわりと思いが込められた。

(周未來)

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