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短編小説「魚のために道をひらこう」13/陳載煥

3章 テソンがジュンハと初めて会ったのは、解放のあくる年であった。 1944年の秋、22歳になったテソンは日本人経営のある養魚場の建設場に働きに行ったが、次の年の正月からその養魚場の養魚工として雇われ…

短編小説「魚のために道をひらこう」12/陳載煥

「さあ、早く行こう! どこまでも行ってけりをつけよう。きみがその主張を引っ込めるまでは、たとえ、障害をおってもくっついていくよ。夕立まで降ってくれて、ちょうどいいや。ぐずぐずせずにさっさと出発しよう!…

短編小説「魚のために道をひらこう」11/陳載煥

水面には水しぶきがあがり、砂地はほこりを舞い上がらせはじめた。静かであった大同江はたちまち波立ち、絶壁にぶつかっては怒号した。河の水はうねり、逆巻いた。夜が明けた。 このさまをじっと見ていたジュンハは…

金秀隆選手、首位浮上に貢献/リーグワン・D1

ラグビー トライをアシスト/金秀隆・クボタスピアーズ ラグビー・リーグワン・ディビジョン1第7節交流戦が26日に行われた。 金秀隆選手(WTB)が所属するクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、

〈聴くシンボ〉(2月21日-2月27日)

「聴くシンボ」は、朝鮮新報電子版 DIGITAL SINBOのニュースを音声でお聞きいただけます。同サービスでは、1週間の主要ニュースをピックアップし、毎週日曜日にダイジェストでお届けします。生活のさ…

短編小説「魚のために道をひらこう」10/陳載煥

あわてたテソンは、ジュンハの枕元にひざをつき、自分の冷たい手をジュンハのひたいにそっと当ててみた。ひたいは焼けるように熱かった。 「だいぶ熱があるんですね……」

短編小説「魚のために道をひらこう」10/陳載煥

あわてたテソンは、ジュンハの枕元にひざをつき、自分の冷たい手をジュンハのひたいにそっと当ててみた。ひたいは焼けるように熱かった。 「だいぶ熱があるんですね……」

短編小説「魚のために道をひらこう」9/陳載煥

光をみつけた魚は、またたく間に雲のように群がり寄ってきた。大小さまざまな魚が重なりあってうごめいている。あるものは勢いよく尾びれで水面をたたいてまっすぐ跳ねあがり、あるものはまるで鳥のようなすばしこさ…