
〈朝鮮史から民族を考える 27〉歴史教科書問題(上)
2008年11月07日 00:00
略奪戦争と冷戦政策の連続性 国家にとっての歴史教育の役割 なぜ、歴史教科書の記述内容が国家間での激しい政治的対立の焦点になるのか? その根本的な理由はといえばほかでもない、私たちがそのなかで生きている…

〈朝鮮と日本の詩人 71〉古川健一郎
2008年10月27日 00:00
朝・中民族離間策への怒り 四十万の山東移民は、韮臭い息をして 俺いらの水田を荒し廻る、支那の泥犬だ。 支那官憲は、地主と共謀になり 俺いらの肉を啄む、広野の老鴉だ。 ああ 金川県の馬賊の奴まで 俺いら…

〈遺骨は叫ぶ 19〉岡山・三井造船玉野造船所
2008年10月27日 00:00
暴行、拘束、病気、ケガで多くの死者 岡山県南部の宇野港(現玉野市)は、明治中期までは塩田地帯だったが、築港が始まり、1910年に宇野線が開通すると同時に高松との間に宇高連絡船が通ると、交通上の要点とな…

〈朝鮮の風物・その原風景 14〉タンベ
2008年10月24日 00:00
貴賤問わず愛された嗜好品 金得臣の風俗画「破寂」は、ヒヨコをくわえて逃げる野良猫めがけて、この家の主が縁側を転げ落ちながらキセルをふりおろす姿をユーモラスに描いた傑作である。申潤福の風俗画「双剣対舞」…

〈人物で見る朝鮮科学史 69〉壬辰倭乱とその副産物(4)
2008年10月24日 00:00
朝鮮侵略に反発した千利休 壬辰倭乱のことを日本では「焼き物戦争」と呼ぶことがある。というのは、この戦いに参加した大名たちがこぞって朝鮮の陶磁器を持ち帰ったばかりでなく、数多くの陶工たちを連行し領内に住…

〈朝鮮と日本の詩人 70〉倉橋顕吉
2008年10月20日 00:00
わびしいアリランの調べ 怒っているのだろうか、 なだめて 居るのだろうか、「朝日」をくわえた男の 目が鋭い。 朝鮮の少女はじっと うつむいて 泣きだしそうな顔を こらえ、 扇子の紐をまいたり ほどいた…

〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 6〉ピリ
2008年10月17日 00:00
管楽器の「花形」、高句麗音楽の音色を現代に ピリは朝鮮半島のダブルリードの縦笛。一般的に言われる笛(リコーダや横笛など)とは異なる。ピリの種類にはヒャン(郷)ピリ、セ(細)ピリ、タン(唐)ピリ、そして…

〈人物で見る朝鮮科学史 68〉壬辰倭乱とその副産物(3)
2008年10月17日 00:00
李長孫が考案した「飛撃震天雷」 SF映画の古典的名作「2001年宇宙の旅」は、類人猿の二つの群れが争う場面からはじまる。ある者が偶然(?)手にした骨で相手を威嚇し、それを空に放り投げると宇宙船に変わる…