アントニオ猪木氏が日本外国特派員協会で会見/平壌でのプロレス大会開催アピール
2014年08月21日 16:57 スポーツ 主要ニュース“空気変わるきっかけつくりたい”
元プロレスラーで参院議員(次世代の党)のアントニオ猪木氏が21日午後、日本外国特派員協会で記者会見を行った。
会見では、朝鮮と日本のスポーツ文化交流の一環として8月30日(土)、31日(日)の2日間にわたり開催される「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバルin平壌」(平壌プロレスリング国際競技大会、同実行委員会主催)の概要が発表されたほか、質疑応答が行われた。
猪木氏は、朝・日政府間合意にもとづいて設置された朝鮮の特別調査委員会の第1次報告が9月に提示されることに言及し、「その前に、できるだけ(日朝間の)良い環境づくりができたら」と今回のイベント開催に向けての抱負を語った。
また、平和外交に対する自身の信念について話しながら、「東アジアの国々が対立構造にある今の状況下で、政治家が送るメッセージよりもエンターテイメントが送るメッセージの方が非常に強い力を持っている」「(交流が)閉ざされた状況の中でも必ずドアを開けておくというのは外交の基本だ」と指摘した。
一方、「『拉致問題が解決しなければ話し合いもしない』と言う人がいるが、話し合いをせずにどうやって拉致問題が解決するのか」と述べ、「こういうことを話すと『非常識だ』などと言われるが、『空気』が変わるきっかけをつくることが大事」だと話した。
今回平壌で開催される大会は、95年に平壌で大規模な国際プロレスイベントを開催した猪木氏プロデュースということ、また政府間合意が履行段階にある中で行われるということで、大きな関心を集めている。
大会は柳京鄭周永体育館(平壌市普通江区域)で行われ、日本、米国、フランス、ブラジル、中国の選手21人が参加する予定。31日の大会の模様は現地からネットで日本に生中継される。
(金里映)
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