〈青商会、挑戦と継承の足跡〉Ep.4「民族」と「経済」、二本柱の構築(4)/攻めの戦略で知名度向上
2021年01月30日 08:00 主要ニュース青商会のバトンは2000年3月の総会をもって第5期へと渡される。総会を控えて3代目会長の候補に挙がったのは、4期の副会長として2代目会長の曺吉守さんを支えた許宗さん(現・商工連合会副会長、62)だった。
地元の福岡で県青商会の結成に携わった許宗さんは、県青商会の3代目会長を務めながら組織構築と会員拡大に多くの力を注いだ。そんな中、地元の知り合いを青商会に勧誘する際には、いつも決まって「青商会のメリットは何か」と質問されたという。逆に「何を求めているのか」と聞くと、大方の意見は「同胞社会や民族的なつながり」と「ビジネスメリット」に分かれていた。それはまさに青商会活動の2本柱、「民族ネット」と「経済ネット」が目指すものだった。許宗さんは考えた。