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本格的な坑口の掘り起こしへ/山口県宇部市の長生炭鉱

2024年07月22日 09:11 歴史

集会で「坑口を開けよう」と叫ぶ参加者たち

山口県宇部市にある長生炭鉱の朝鮮人犠牲者遺骨問題について、日本の市民団体である「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(以下、刻む会)が15日、集会を開いた。県内の同胞や日本市民たち、韓国の訪問団など約170人が参加したこの日の集会では、10月26日に炭鉱坑口を開けることを最初の目標に、遺骨の発掘・返還を有志たちの力で実現させる決意を共にした。

刻む会を中心に

15日の集会は追悼碑の前で行われた

82年前、長生炭鉱で水没事故が発生し、183人が命を落とした。犠牲者の7割にあたる136人が朝鮮人だった。事故の原因は、法律で禁止されていた海底下40㍍未満の浅層での採掘で、坑夫たちは劣悪な環境下で労働を強いられていた。事故の直後、「二次災害を防ぐ」ことを理由に坑口は塞がれた。遺骨は収集されることなく、事故の事実は長いこと歴史から抹消されていた。

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