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ユネスコ、白頭山の地質的価値を認定

2024年04月03日 13:51 社会を知る~今週のnewsトピック~ 連載

日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。※次回の配信は17日となります。

ユネスコ、白頭山の地質的価値を認定

国連教育科学文化機関(以下、ユネスコ)は3月27日、朝中国境に位置する白頭山の中国側エリア「長白山地質公園」をユネスコ世界ジオパークに認定した。

ユネスコ世界ジオパークとは国際的に価値のある地理的地域を保護しながら、地域の持続可能な開発などを行うために制定される。現在は213カ所(48カ国)が登録され、中国の廬山やフランスのボジョレーなどが代表的だ。また、4年ごとに再審査があり、ユネスコが定める基準に満たない場合は認定が取り消される。

ユネスコの公式HPにて、白頭山について「最もよく保存された火山の一つ」としながら「火山活動の野外教室のよう」と地質学的な価値を認めた。そして、頂上のカルデラ湖「天池」について「息を吞むような景色」と紹介している。

一方、朝鮮は中国に先立って19年に申請済み。すでに世界生物圏保護区に認定されている白頭山を登録する場合は、審査基準に従って地質学的価値を論証する明確な根拠づけが必要だった。朝鮮初の世界ジオパーク認定のために当該部門の科学者たちは数十年間にわたる調査と研究を行い、学術的基礎を築いてきた。

「専門家パネル」終了、露が拒否権行使

3月28日、国連安全保障理事会で提議された「専門家パネル」(対朝鮮制裁監視部署)の任期延長に関する決議案に対して安保理理事国15カ国のうちロシアが拒否権を行使し、中国が棄権した。

ロイター通信などによると、ロシアのネベンジャ国連大使は「制裁は朝鮮を締め上げるための米国と西側諸国による前例のない政策だ」とし「(専門家パネルは)偏った情報の焼き直しのほか、新聞の見出しや質の悪い写真の分析に成り下がっている」と採決前に批判した。そして、ロシアのザハロワ報道官は米国が朝鮮半島周辺で軍事的緊張を煽っているとしながら「米国とその同盟国の関心は、あらゆる手段を使って朝鮮を苦しめることで平和的解決は全く議題になっていない」と指摘。さらに専門家パネルについて「朝鮮の地政学的敵対者の従順な道具と化した。そのような状態で存続する意味はない」と述べた。

専門家パネルとは、朝鮮への制裁を実施する朝鮮制裁委員会の下部組織として09年に設置された。当初は制裁履行状況を監視する部署として1年間の設置とされていたが、安保理で毎年延長が決議されてきた。

現在のパネル任期は4月30日まで。拒否権が行使されたことにより、以降は活動を終了する。

(朝鮮新報)

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