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在学生のために奮起しよう/朝大・文学歴史学部20周年で大同窓会

2024年03月29日 11:00 主要ニュース 民族教育

民族教育の最高学府である朝鮮大学校は2026年に創立70周年を迎える。今年2月には、コロナ禍を経て4年ぶりとなる同窓会総会が開かれ、卒業生ネットワークの基盤となる同窓会組織の活性化が改めて強調された。現在、朝大同窓会は創立70周年に向けて大学が掲げる教育内容および環境の革新を、全力でサポートするための各種事業に取り組んでいる。そうした中、3月24日には文学歴史学部創設20周年記念大同窓会が盛大に行われた。

文学歴史学部創設20周年記念大同窓会が盛大に行われた。(3月24日、東京)

文学歴史学部創設20周年記念大同窓会(主催=文学歴史学部連合同窓会)には朝鮮大学校の韓東成学長、初代学部長の朴宰秀さん(76、朝鮮民主主義人民共和国教授、言語学博士)をはじめとする歴代学部長、河創国学部長をはじめとする学部教員、文学部同窓会の金大賢会長、歴史地理学部同窓会の柳日秀会長をはじめとする卒業生たち234人が参加した。

文学歴史学部は2003年4月、当時の文学部と歴史地理学部を統合して創設された。

今回の大同窓会は、各自が大学卒業時の初心に立ち返り、引き続き母校と同胞社会のために貢献していく活力を得る機会にするべく22年に企画された。

大同窓会では韓東成学長があいさつを行った。

学長は「450人の学部卒業生のうち、過半数以上がこの場に集った。この規模の同窓会は近年では他に類を見ない」とし、その要因が同窓会役員たちの綿密な準備にあると強調。また、学部が誇る義理人情の伝統は、同胞社会に息づくものだとしながら、在日朝鮮人運動において民族の伝統と主体性を守るために献身してきた卒業生たちを労った。

そして、朝鮮大学校は創立70周年を目指して、教育システムと内容、環境の革新を計画しているとしたうえで、文学歴史学部の卒業生たちがこの事業により多く協力してほしいと呼びかけた。

朝大同窓会の李英一会長の祝電が紹介され、河創国学部長が乾杯のあいさつをした。

学部長は各地の朝鮮学校教員をはじめ、卒業生たちが在日朝鮮人運動の主体性と民族性を守る最前線で活躍し、その志が今の後輩たちにも継がれていることに言及。今日を機に学部の使命を思い出し、共に奮起していこうと述べた。

恩師と旧友、先輩後輩たちとの再会を心待ちにしていた参加者たちは、積もる話に花を咲かせ、幸せなひと時を過ごした。

参加者たちは恩師たちと積もる話に花を咲かせた

役員たちの思い

今回の大同窓会のために昨年10月には各期の責任者たちの決起集会が行われた。「草創期世代としての役割を果たそうという思いで取り組んだ」というのは同学部連合同窓会の崔竜哲副会長(3期)。東京・墨田地域青商会会長も担う崔さんは昨年12月の東京第5初中チャリティー公演に出演するなど同胞社会のために汗を惜しまない。すべての活動に全力で励む原動力は「一言では言い表せない文学歴史学部で得たもの」があると崔さん。

「同胞社会のために貢献しようという同級生たちとの誓いや、朝大の先生たちや同級生たちと築いた関係は今でも自分の原点になっている」(崔さん)

同じく副会長を担う車水蓮さん(3期)は現在、東京第6初級に子どもを通わせ、大田地域の子育てサークル「ピョルムリ」の責任者として活動している。学生時代、「誰かがやってくれるのではなく、自分が動かなければ状況は打開できない」ことを学んだ。「ここまで育ててくれた学部、同胞社会を守り、未来の子どもたちに繋ぎたい」という思いで多忙な日々を送る車さんは「大同窓会に参加した卒業生たちの姿を見て、みなで力を合わせればできないことはないと改めて感じた」と手ごたえを語った。

連合同窓会の役員たち

大同窓会の最後には、同学部連合同窓会で一口運動を展開していくことが発表された。同学部連合同窓会の尹広成会長(2期)は「一口運動で集めた資金を在学生のサポートに回しながら、余った分は70周年事業に充てたい」とし、「同窓会組織をみなが必要とする場所にしながら、在学生たちとの距離が近い同窓会を目指したい」と力を込めた。

(高晟州)

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