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〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 64〉世界の奈落における読書案内②

2024年03月01日 11:03 寄稿

「応答せよ」と呼びかける力、希望

すでに本紙で詳しい紹介記事が出たが、過日、朝鮮大学校では文学作品読書会企画「朝大文学カフェ」にて、岡真理さん(アラブ文学者・早大教授)をお招きし、パレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニー作「太陽の男たち」の読書会・映画鑑賞会を行った。3人のパレスチナ難民の男たちが、給水車のタンクに潜み灼熱の砂漠を越え、クウェイトへの密入国をはかる。しかし国境で足止めを食い、太陽に熱されたタンク内で息絶えてしまう、凄惨な結末…。

ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』(黒田寿郎、奴田原睦明訳。河出文庫。2017年)

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