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高演義さんが講演「『第三世界』論」/現代朝鮮研究室が主催

2024年02月26日 11:13 社会

小国が創る新たな国際秩序

元・朝大外国語学部長の高演義さんが映像形式で講演。高さんが学部長を務めた外国語学部の学生、教員、卒業生も多数駆けつけた。

130日、朝鮮大学校朝鮮問題研究センター・現代朝鮮研究室が主催する講演会が朝大で行われ、元・朝大外国語学部長の高演義さん(80、フランス文学者)が「『第三世界』論」について病床から映像形式で講演した。この日、高さんが学部長を務めた外国語学部の学生、教員、卒業生も多数駆けつけた。高さんは、東西陣営が世界をニ分した冷戦時代から反帝自主、非同盟主義を掲げる第三世界について研究。著書に『〈民族〉であること第三世界としての在日朝鮮人』(1998)、訳書に『人種差別』(89)、『第三世界』(91)などがある。

高さんは冒頭、大国は昨今「グローバル・サウス」という言葉を作りだし、小国に秋波を送っているとしながら、なぜ大国が弱体化する一方で小国が強力なアクターとして国際舞台に登場しているのかということを正確に把握しなければならないと問題提起。そのうえで、「先進国」が「後進国」を「文明化」しようする「近代化論」に対して、民族解放運動の経験にもとづき小国を歴史の主体とする「第三世界論」を堅持することの重要性について述べた。

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