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〈人・サラム・HUMAN〉九州初中高附属幼稚班教員/余知香さん(24)

2024年01月17日 09:00 人・サラム・HUMAN

ハッキョの魅力を子どもたちへ

余知香さん

筑豊初級附属幼稚班、北九州初級、九州中高(いずれも当時)、朝鮮大学校教育学部教育学科を卒業。九州初中高附属幼稚班の保育士になり、教員3年目の今年度は最年少クラスを担任。また、昨年度から幼稚班教務主任も務める。

教員を目指すきっかけの一つが、筑豊初級(2006年から北九州初級と統合)の存在だった。自身の卒業と同時に閉校した母校の光景から「下の世代や子どもたちに同じ経験をさせたくない」という思いが芽生え、それが朝鮮学校の教員を目指すことに繋がった。

初級部の教員を志していた余さんだったが、幼稚班の教員不足を理由に幼稚班で務めることに。最初は「専門分野外ということもあり、受け入れることも簡単では無かった」という。しかし、「ハッキョを守り抜くためにも、自分に求められる役割を果たさなければ」と、保育士として現場を支えることを決意した。今年度からは、保育士資格取得のための勉強にも勤しみ、今月、試験に合格し、晴れて保育士資格の保有者となった。

子どもたちが笑顔で学校に通う姿を見たとき、保育士としての喜びを感じるという余さんは「目標に向かって皆で取り組むこと、同胞社会をはじめ他人のために励むことの尊さを教えてくれるのがウリハッキョの魅力。その魅力を子どもたちに伝えたい」と語った。

「子どもたち、そしてハッキョを信頼してくれる保護者の方々のために、資格取得で満足せず、保育士としての能力をより向上させていきたい」(余さん)。

(忠)

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