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劇団アランサムセ結成35周年公演「노고지리ーつばさー」上演

2023年10月26日 17:00 文化 文化・歴史

決して諦めない統一への夢

20日から22日にかけて劇団アランサムセ結成35周年公演「노고지리ーつばさー」が東京・高田馬場ラビネストで上演された。

劇団アランサムセ結成35周年公演「노고지리ーつばさー」が20~22日、東京・高田馬場ラビネストで上演された。劇団アランサムセの金正浩座長、金順香、金恵玲に加え、客演として盧華順、経塚祐弘が舞台に上がった。

原作は1972年の7・4共同声明に感化された南の作家が上梓した戯曲「날개(翼)」。本作はそれを脚色し、7・4共同声明発表45周年を記念して2017年に上演した「날개ーつばさー」をさらに改作したもの。再改編に際し、ひばりを意味する朝鮮の古語である「노고지리(ノゴジリ)」をタイトルに冠した。

今作は、「38度線の上で演劇をやる夢」を諦めかけていた在日朝鮮人の「女」が、夢を諦めた「男」に自身の夢を「偽りの夢」と否定されながらも、絶望に向き合いながら夢と過去を忘れないよう、希望を取り戻していくストーリーだ。

脚本を担当し、「女」を演じた金恵玲さん(41)は大きな夢を否定されるたびに「人はだんだん夢を語りづらくなる。みなが恥ずかしがらずに素直に願えばいい」と話し、「私はいくら否定されても統一への願いを語りたい」と話した。

公演を観覧した金載玄さん(72)は「統一を願ってきたが、何もできずにいた自分が恥ずかしく感じた」と話し、それを気づかせてくれた劇団へ謝意を述べる。金さんは改めて統一運動に積極的に関わる決意を述べながら「子どもたちに一つの祖国を見せてあげたい」と力を込めた。

許潤子さん(54)は「私たちを取り巻く情勢、困難な状況を前に、何の変化もありえないと失望していた。第三者的になって、逃げようとしていた自分自身を見つけた。

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