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〈関東大震災朝鮮人虐殺100年〉犠牲者名など虐殺状況を示す資料公開

2023年09月11日 14:46 歴史

神奈川県知事名義の報告文書の可能性

関東大震災時の朝鮮人虐殺について、その状況を内務省へ報告した神奈川県作成の文書とみられる資料が公開された。

4日、関東大震災時の朝鮮人虐殺について、その状況を内務省へ報告した神奈川県作成の文書とみられる資料が公開された。資料を公開したのは、市民団体・関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会。資料は大震災のあった23年の11月21日付となっており、当時の安河内麻吉・神奈川県知事から内務省警保局長にあてた報告書とみられる。

会見に臨んだ同団体の山本すみ子代表は、関連する書籍『神奈川県関東大震災朝鮮人虐殺関係資料』(姜徳相、山本すみ子共編、三一書房、9月1日発行)の出版に合わせて同資料を公表したと述べた。山本代表によると、資料は約10年前に、関東大震災朝鮮人虐殺をはじめ朝鮮近現代史研究の第一人者である姜徳相・滋賀県立大名誉教授(故人)が古書店から入手したものだという(現在は南朝鮮の姜徳相資料センターに収蔵されている)。

会見に臨む山本すみ子代表ら

「震災に伴う朝鮮人並びに支那人に関する犯罪及び保護状況その他調査の件」と題した同資料には、「内地人の朝鮮人に対して行われた殺傷事件調べ」として、県内で起きた59件の朝鮮人殺傷事件の日時や場所、犯罪動機・目的などの概要、被害者149人(うち殺人による犠牲者145人)と被検挙者の情報などが記されている。さらに被害者のうち14人はその名前(朴考植、鄭応用、河有学、金福陽、金鳳桂、金在熙、金奇万、朴敬徳、車泰淑、宋錫國、今成五、秦宇伊、辺容守、殷想元)についても記載がある。

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