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金日成綜合大学での学びを紹介/朝鮮文化研究会講演会

2023年05月15日 11:00 訪朝

朝鮮文化研究会第28回講演会では、朝大の洪潤実助教が金日成綜合大学での学びや朝鮮での経験について講演した

14日、朝鮮文化研究会第28回講演会が東京・水道橋の施設で開催された。2018年と19年に金日成綜合大学文学大学で学んだ朝鮮大学校文学歴史学部の洪潤実助教が、朝鮮滞在期間に撮影した写真や映像などを用いながら自身の体験について講演した。

洪助教ははじめに、朝鮮滞在期間の日常生活、大学生活や研究内容、そして担当教員とのエピソードについて言及。とりわけ、「人生の恩師」とも言える崔連先生との出会いはさまざまな面で印象深かったと述べ、同氏から世界を目指す志を持ち、自分の可能性を信じることの大切さ、朝鮮における集団主義の価値について学んだと語った。

洪助教はつづいて、滞在期間に捉えた朝鮮のさまざまな一面について紹介した。

まず、人々の日常会話などを通じて「金正恩総書記に対する人民たちの支持」を、朝鮮創建70周年(2018年)に際して行われた大マスゲームと芸術公演「輝く祖国」、閲兵式などを通じて「驚異的な一心団結の力」を実感したと振り返った。

洪潤実助教

一方、日々豊かになっていく平壌の市民生活、人民の生産意欲が表れている生産現場や各種展示会、商業施設での多彩な品揃え、レジャー施設の充実ぶりなどから「生活水準の向上」を肌で感じたとしながら、これらの背景には人民の利益・便宜を最優先、絶対視する党の政策と、自力更生の路線があると強調。また、平壌だけでなく地方の経済も徐々に活性化している点、科学技術を重視する政策が生産現場や教育機関に行き届き、教育システムが拡充されている点についても述べた。

洪助教は、さまざまな変化が表れている金正恩時代の文学芸術に関しても言及し、近頃注目を集めている映画、文学作品、ドラマや映画などを紹介した。

洪助教は最後に、20194月の金日成花祝典で解説員を務めた際、祖国がどれほど在日朝鮮人を大切にしているか、自分を全的に肯定してくれる社会に身を置く安心感を実感したとしながら、朝鮮人民の声が日本にしっかり届いていないことが残念であると語った。さらに、経済制裁下においても屈しない人民の気概、社会主義制度と朝鮮労働党を心から支持する人民たちの思い、世界を見据えながら仕事や学業に情熱を注ぐ人民の姿について強調したうえで、講演を締めくくった。

参加者たちは、実体験に基づくエピソードに興味津々な様子で耳を傾け、朝鮮人民たちの素朴な一面や朝鮮の発展像が写された写真や映像を食い入るように見つめていた。

 朝鮮文化研究会講演会に参加するのが2回目だという男性(28)は、「日本の報道は朝鮮の軍事政策や貧困問題にだけフォーカスしていて『人間の匂い』がしない。だけど、今回の講演会では朝鮮人民の息遣いが伝わる『生きた情報』を得られた」としながら、「朝鮮の食に興味があったので、現地で楽しめるグルメやお酒についても聞くことができてよかった。今後も講演会に参加しながら見識を広げ、いつかは朝鮮を訪問してみたい」と語った。

講演会に関する問合せ・参加申込みは朝鮮文化研究会(enoura.hirata@gmail.com)まで。

(李永徳)

 

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