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〈2023学年度入学式〉東大阪初級

2023年04月04日 18:48 主要ニュース 民族教育

東大阪初級で2日、2023学年度入学・入園式が行われた。

同校講堂で行われた式には、付属幼稚班、初級部の新入生とその保護者、韓成哲校長をはじめとする教職員、総聯大阪府本部や奈良県本部など地域の活動家、同胞らが参加。今年度から同校で学ぶ園児・児童らの新たな門出を祝った。また付属幼稚班には2歳児クラスが新設された。

式では、真新しい制服とチョゴリに身を包んだ初級部16人、幼稚班11人の新入生たちが、参加者らの大きな拍手に迎えられ入場。名前が読み上げられ、元気よく「イェッ!」と返事をする新入生たちの姿に、シャッターを切る保護者やあふれんばかりの笑顔で立ち上がる祖父母たちなど、会場全体が温かな雰囲気に包まれた。

式では、朝鮮や総聯の各機関、個人から送られてきた祝電の紹介に続き、韓成哲校長があいさつをした。

韓校長は、学校創立77年を迎える今年、初級部16人、幼稚班11人と転入生5人を含む児童・園児らを迎え入れ、全校生85人での新学期を迎えたことを報告。「今日の日を迎えることができたのは、保護者や地域同胞たちの愛とサポートがあってこそ」だと謝意を示した。

韓校長はまた、2023年度から大阪初級(前生野初級)、東大阪初級、南大阪初級、北大阪初級(前北大阪初中)の4つの初級学校と、大阪中高の1つの中高級学校に、府下朝鮮学校の再編が行われたことに言及。「大阪における民族教育は今年度から新たな一歩を踏み出すことになる。また本校も今年77歳の喜寿を迎え、大阪民族教育の未来を見据えた1年を送ることになる」と述べながら、「児童・園児らを優れた人材に育てるために教職員一丸となり、力の限り教育・保育に臨んでいく」として、今後も保護者をはじめ地域同胞らの惜しみない支援と協力を呼びかけた。

式では、新入生らに教科書と各団体からの記念品が贈呈されたほか、 新入生を代表し高世晏さん、金楓花さんが決意表明をした。

「子どもたちの成長が楽しみ、それに尽きます」

式後、晴れやかな笑顔でこう語るのは梁春華さん(36)。息子の金洋佑さんが初級部1年に、娘の金柚杏さんが幼稚班年少クラスにそれぞれ入学・入園した。「この間、体験保育や子育てサークルに参加したこともあり、子どもたちは今日も『早くハッキョに行きたい』と言っていた」。

梁さんは「ウリハッキョに通えば、いまの自分がそうであるように、卒業後、何年先も続く同級生や先輩後輩らとの関係性がある。それにすごく励まされ、うれしい気持ちになる」と述べながら、「一番にウリマルを学んでほしい。そしてウリトンムたちと素敵な関係を築いてほしい」として、新生活の第一歩を踏み出した子どもたちにエールを送った。

(韓賢珠)

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