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1世の暮らしをまざまざと/「在日一世と家族の肖像」写真展

2021年12月16日 15:37 文化

国立市主催の初の試み

「在日一世と家族の肖像」写真展が行われた

在日朝鮮人1世の暮らしと思いを伝える「在日一世と家族の肖像」写真展(主催=同実行委)が、12月7日から12日まで国立市公民館(東京都)で行われた。

写真展は、同市の「くにたち人権月間2021」(今年11月から来年1月まで)に合わせて行われている「くにたち人権月間市民企画事業」の一環。同事業は、国立市が行うはじめての試みとして、期間中、人権をテーマに多様なジャンルの催しが行われている。

9日には、在日同胞2世の李美子さん(85)の話を聞く会も設けられ、戦時中から現在までの李さんの半生が語られた。約30人が参加。

慶尚北道・大邱出身の両親のもと1936年に福岡県に生まれ、14歳で東京に越したのち、結婚を経て現在まで約40年間、焼肉屋「平和亭」(小平市)を営んでいる李さんは、会の最後、「私はいまでも祖国を愛しているし、祖国統一を願っている。そして、同じ志を持った人たちとこれからも肩を組んで生きていきたいと思っている」と強調した。

この日、参加した田原ちひろさん(18)は「戦争を生きた在日朝鮮人の方の話を聞く貴重な機会だと思って足を運んだ。日本が加害の歴史を反省せねば、いつまでもかれらに対する差別はなくならないことを改めて感じた」と話していた。

(紗)

 

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