公式アカウント

短編小説「幸福」11/石潤基

2021年08月25日 09:09 文化・歴史

それは、真心こもった感謝のしるしでもあった。そして自分たちの「きょうだい」だという誇りと親しさがこもっていたようだ。それに加えて、彼女は歌も上手だった。日ごろ口ずさんでいる時はとりわけうまいとも思っていなかったのに、そういう舞台で歌うのを聞くと、とくに声量も豊かで、発声法や拍子も正確だった。

Facebook にシェア
LINEで送る