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“学校再開後すぐに通常授業できるように”/初、中、高級部のオンライン授業紹介

2020年04月23日 16:30 民族教育

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、休校措置を取った各地の学校では、より良い学習環境を提供しようと、オンライン授業などを通じた児童・生徒への対応に励んでいる。なかでも、今月13日から配信をスタートした初級部の国語、算数、日本語、中・高級部の国語、数学、英語の科目別授業は、現在、東京・神奈川地域の教員たちを中心に撮影を行っている。教員たちはSNSを通じ提供する授業の特性を考慮し日々試行錯誤を重ねている。授業の準備過程をそれぞれ紹介したい。

全地域の保護者たちの前で「公開授業」/高級部国語

「30年以上教壇に立ってきたが、動画で授業をするのは初めてのことだ。普段の授業より何倍も緊張する」

そう話すのは高級部3年の国語の授業を担当した東京中高・白明姫教員。

高級部3年・国語の第一週目の授業は、「朝鮮語の語源」について。初回の映像には、基本内容の解説と朗読の仕方、新たに学ぶ語彙の確認、作文の宿題などが約20分にわたり収録され、月曜日から金曜日まで週5回全6つの動画が毎日発信される。

中・高級国語分科の教員たちは、オンライン授業を行うことが決まって以降、約1週間のあいだに授業計画を立て、撮影準備を行ってきた。授業では、「知識蓄え型」のインプットを中心にした教材を優先。担当教員らは、国語科目で特に重要視される「読む」「書く」など機能習得の達成程度について、「一方通行」のオンライン授業では確認しにくいことを憂慮点にあげ、該当授業に対する理解の度合い、機能習得の達成程度などについては、学校再開後の確認する体系を整えたいと話している。

白明姫教員は「撮影した動画は各地の生徒、保護者たちが繰り返し目にすることができる。いわゆる1つの学校、1つの教室の範囲を超えて生徒、保護者たちの前で『公開授業』をすることになる。緊張や重圧も大きいが、その分しっかりと授業の準備したい」と意気込みを述べた。

通常授業と変わりない水準を目指して/中級部英語

授業映像の準備をする教員たち(東京第5初中)

中・高級英語分科では、学校が再開された後すぐ次の授業内容に進むことができるよう、通常授業と同様の内容で、4月からの一ヵ月に学ばなければならない教科内容について授業の準備を進めてきた。10日、東京第5初中では、中級部2年・英語「Lesson1」の授業映像の撮影が行われた。

挨拶から始まり、前回の授業の復習、ニューワードの確認、教科書の読み、宿題の提示、翻訳など、普段と変わらない内容で授業が進む中、ただ一つ異なる点といえば、教員の視線の先に子どもたちが居ないことだ。中級部2年の英語を担当した同校の宋必任教員によると、当初は30分の動画を用意しようとしたが、通常と異なる学習環境で生徒の集中力が低下することを考慮し、すべての映像を10分から15分に統一したという。

英語の場合、「話す」「聞く」「読む」「書く」といった英語の総合機能を高めることに重点をおくが、このような機能は、教員と生徒が同じ空間で行う対話やグループ活動などを通じ効果的に伸ばすことができるといわれている。そのため今回のオンライン授業では、生徒たちへのインプットを中心にした知識を与えられるよう心がけたと宋教員は話す。

宋必任教員は「話す能力を伸ばすための授業をするには制限があるため、その代わりに生徒がこのレッスンを通じ必ず知っておくべき知識、正確な単語の発音やセンテンスの意味などを学べるように力を注いだ。学校が再開されれば生徒たちが能動的に英語の能力を高められるような授業を施していきたい」と話した。

アニメーションで理解促す/初級部算数

オンラインで公開された初2算数の授業映像

オンライン授業は、一般的に年齢が幼いほど学習効果を高めることが難しいとされる。特に、幼児教育の段階から学齢期に突入したばかりの初級部1、2年生の場合、集中力を長時間維持できないうえに、コンピューターやタブレット端末を一人で使いこなせないことが多い。

そのうえ今回、各学校で行われるオンライン授業は、リアルタイムで児童と質疑応答を交わす双方向型授業ではないため、幼い児童らを対象にした場合、その難易度はさらに高いといえる。

東京第9初級の呉未玲教員は「幼い児童たちをどのように一定時間コンピュータ画面に集中させるか、そのことに重点を置いて、より効果的な方法を模索しながら授業映像を作成した」と話す。

呉教員は、初級部2年の算数「1.足し算」に関する5本の授業映像を作成。多様なアニメーションを使用しながら、問題を解く方法を直観的に示す方式で児童らの理解を促し、集中力を高めることに力を入れたという。この授業では、二桁の数同士の筆算を学ぶ。10の桁と1の桁を分けてそれぞれ足すのだが、これを直観的に理解させるために花を10本ずつ紐で結ぶ動作をアニメーションで見せるなどした。また児童たちが授業の進行に合わせて、コンピューターを扱えるように「動画を止めてください」「問題を全て解いたらまた再生してください」など、その都度必要な動きについても丁寧に指示を行った。

呉教員は「直接指導できない条件で、児童たちの理解具合を把握し、教授目標を達成できたかを確認するうえでも、今後対策を立てていかなければならない」とする一方で、オンライン授業の利点について「繰り返し再生でき、分からないことがあればその都度止めて確認できたりと、子どもたち一人一人が自分のペースに合わせて利用できる」と話す。呉教員は「今回のオンライン授業の経験が、一過性の対策ではなく、これを機に今後、授業映像を復習教材として使用するなど、現場の教員たちが教授機能を発展させるうえで積極的に活用していけたら」と話した。

(取材班)

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