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緊急シンポ「『慰安婦』問題、解決は可能だ!」開催/金福童ハルモニが来日

2015年04月24日 16:59 主要ニュース 歴史

「加害事実の認定、謝罪、賠償を」

安倍首相訪米前緊急シンポジウム「『慰安婦』問題、解決は可能だ!」(主催・日本軍「慰安婦」問題解決全国行動、日本の戦争責任資料センター)が4月23日、参院議員会館で開催された。市民団体関係者、国会議員、市民ら約300人が参加し、そのうち約70人をメディア関係者が占めるなど大きな関心が寄せられた。

シンポジウムには約300人の市民が参加した。

シンポジウムには約300人の市民が参加した。

4月26日からの安倍首相の訪米を控え、急きょ開催された今回のシンポジウムには南の元日本軍「慰安婦」被害者・金福童ハルモニ、「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」の梁澄子共同代表、「韓国挺身隊問題対策協議会」の尹美香常任代表、東京大学の和田春樹名誉教授(「女性のためのアジア平和国民基金」元専務理事)が登壇。関東学院大学教授の林博史教授(日本の戦争責任資料センター研究事務局長)、「日本軍『慰安婦』問題解決行動」の渡辺美奈共同代表が司会を務め、昨年6月に東京で行われた「第12回日本軍『慰安婦』問題アジア連帯会議」でまとめられた日本政府への「提言」の実現を訴えた。

1995年に発足した、国民の募金を原資とする「女性のためのアジア平和国民基金」が多くの被害者や支援団体から「国の責任をあいまいにするものだ」との反発を招き、日本政府は「道義的責任」ではなく「法的責任」を果たすべきだという主張がなされる中で、被害者や法律家を交えて議論された「提言」では▼加害事実の認定、▼翻すことのできない明確な公式謝罪、▼その証としての賠償が重要な柱として求められている。

林博史教授はあいさつで、安倍政権下の歴史修正の動きや日韓の対立状態を踏まえ、「『慰安婦』問題の解決が不可能という雰囲気が日本社会に蔓延している」と指摘。その中で「被害者と支援団体全体が受け入れ可能な解決案」である「提言」を生かし、戦後70年という節目に「慰安婦」問題を解決しようと訴えた。

梁澄子共同代表は、「女性基金」や2012年3月に外務省の佐々江次官が韓国政府に提示した「佐々江案」などにおいて加害者側から発せられる「人道的措置」、「人道的見地」などという言葉は「被害者にとってあまりに屈辱的な言葉であり、感情を逆なでし、日本政府の『お詫び』をさらに信じられないものにする」と批判。「提言」をガイドラインとし「日本政府自らが被害者が受け止められるような解決案を考え、提示してほしい」と語った。

来日した金福童ハルモニ

来日した金福童ハルモニ

続いてマイクを握った金福童ハルモニは「誤った時代に、力のない国に生まれ、女性らしい人生を送れず、恨みを晴らすこともできず、こうしてまたみなさんの前に来た」とあいさつを述べた。15歳のときに「慰安婦」として連行された金福童ハルモニは、広東・香港・スマトラ・インドネシア・マレーシア・ジャワ・シンガポールを転々とし、5年間日本軍の性奴隷となった。シンガポールで解放を迎え米軍捕虜収容所に入った後帰国。金福童ハルモニは「植民地支配からの解放は、私たち被害者にとっては解放ではなかった。生き証人がいるにもかかわらず、日本政府が民間人が行ったことだといい続けているのが悔しくて、死にたくても死にきれない。歴史を歪曲するなんて人間のすることだろうか?日本政府は過ちを認め、法的に謝罪し、賠償しなさい。私たちが金欲しさに賠償しろと言っていると思いますか?この空の下で、子ども1人持てなかったさびしい老人が金を持ってどうするのか。罪を憎んで人を憎まず。私たちが死ぬ前に解決してほしい」と訴え、参加者に向け「あなたたちは子どもを戦場に送りたいですか? 過去の清算はおろか、戦争準備をするなんて、あまりにも胸が痛い。私の願いは、南北の統一がなされ、平和の国、離散家族のいない国、私たちのような被害者を2度と生まない国になり、子孫たちが安心して胸を張って生きること。みなさん、問題解決のために心を合わせてください」と呼びかけた。

尹美香常任代表は、「慰安婦」被害者たちをとりまく状況を「(保護されるべき被害者なのにもかかわらず)被害者であることを証明するために70年、80年前の経験の断片を『足し算』の枠の中に埋め込んで再構築しなければならない状況」と指摘し、多くのアジア地域の被害者たちが故人となる中、一日もはやい平和と安息を被害者たちに与えるために、日本市民と国際社会が「提言」の実行へ働きかけてほしいと訴えた。

和田春樹・東大名誉教授は

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