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「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」第3回総会

2013年04月23日 09:39 暮らし・活動

「民族教育を守り抜こう」

約70人が参加した総会(提供=東京第9初級)

東京朝鮮第9初級学校(東京・杉並区)を支援する「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」(略称=「サランの会」)の第3回総会が4月20日、同校で行われた。会員、保護者、教職員、地域同胞、日本市民ら約70人が参加した。 同会の長谷川和男代表はあいさつで、「朝鮮学校を取り巻く情勢は依然厳しい。しかし、戦後、食べる物もない状況で朝鮮学校を建てた在日1世の精神を、今はわれわれが引き継いでいかねばならない」と述べ、「民族教育を守り抜くことは在日コリアンだけでなく日本市民にも課せられた使命だ」と呼びかけた。

また、来ひんを代表してあいさつした江口済三郎さん(東京・平壌「虹の架け橋」代表)は、「冬来たりなば春遠からじ。冬が過ぎれば春が来る。こういうときこそ共に手を携え、安心して学べる社会を作ることがわれわれの責任だ」と述べた。

続いて、生徒を代表して朴維景さん(6年)がメッセージを読み上げた。朴さんは、朝鮮の言葉と歴史をウリハッキョで学ぶ喜びをメッセージに込め、「サランの会」の活動にあらためて謝意を表した。

総会では、2013年度の活動方針として、▼杉並区の補助金の引き上げに向けて取り組むこと▼学校の設備の充実のために杉並区に予算を要望すること▼各学期に一度ずつ給食を提供し、給食基金を呼びかけること▼学校行事に積極的に参加・協力すること▼引き続き会員拡大に向けて努力すること――などが提起され、満場一致で採択された。また、2012年度の決算報告と会計監査、2013年度の予算案審議と新役員の選出が行われた。

鄭仁秀校長は最後のあいさつで、「地域に開かれた学校を目指すうえで同会が果たす役割はとても力になっている。生徒たちが朝・日のかけ橋となり、世界に羽ばたく人材となるよう育てていきたい」と述べた。

総会のあと、ドキュメンタリー映画「祖国の選択」の上映会と懇親会が行われた。(健)

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