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東京第9初級入学式/地域同胞と日本市民が祝福

2013年04月09日 13:16 民族教育

東京朝鮮第9初級学校の入学式が7日行われ、総聯東京都本部関係者をはじめ、総聯中杉、新宿、渋世支部の各団体役員、「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」(以下、「サランの会」)の関係者、保護者と在学生、新入生を含む140余人が参加した。

教科書を手渡される新入生たち

入学式が始まると、この日の主人公である新入生が初級部6年生の「オッパ」「オンニ」たちに手を引かれながら舞台に上がった。チマ・チョゴリと制服を着た新入生たちは、少し緊張した様子ながらも嬉しそうな表情だった。

式では姉妹校の関係を結んでいる祖国のソンブク小学校から送られてきた祝電が紹介された後、来ひんのあいさつがあった。

杉並区議会議員であり「サランの会」メンバーである結柴誠一さんは、朝鮮語で「新入生の皆さん、入学おめでとう」と語りかけながら、「今日はめでたい日だが、これからの人生にはつらいことや悲しいことも起こるだろう。そんな時、みなさんを愛し、困ったときには助けに駆けつける日本人の仲間がいるということを覚えておいてほしい。私たち杉並区は、みなさんの入学を心からお祝いしており、『サランの会』も応援している。民族の文化に誇りを持って、しっかり勉強してほしい」とエールを送った。

新入生の紹介に続き、新入生、在学生たちに教科書が贈呈された。

続いて鄭仁秀校長があいさつした。鄭校長は、すべての教職員たちがこれまで築いた成果に満足することなく教育に情熱を注いでいく決意を固めているとしながら、保護者、同胞の期待と信頼に応えていきたいと述べた。

新入生たちに東京青商会、西東京青商会、朝青西東京本部、「サランの会」などから記念品が贈られた。

その後新入生全員があいさつした。呂英悉さんは、ハキハキした朝鮮語で、「勉強もがんばって、お友達とも仲良く遊びます!」と笑顔で語った。

初孫が入学したという呉善祚さん(65)は「本当にうれしい。孫の姿を見てて涙が出た。最近の厳しい情勢のなか、こうやって多くの同胞が見守るウリハッキョで一生懸命育っている子どもたちの姿を見ると本当に感動的だ」と語った。

入学式のあと、同校運動場で花見が行われ、参加者たちは七輪を囲みながら、互いの近況や学校の未来の話に花を咲かせた。

花見の延期理由

花見を楽しむ地域同胞と日本市民

花見は、もともと3月31日に予定されていた。延期の理由となったのは、同校と長い間交流を深めてきた「サランの会」の長谷川和男代表が先日行われた「朝鮮学校はずしにNO! すべての子どもたちに学ぶ権利を! 3.31全国集会&パレード」(3月31日、東京)に参加するためだった。

花見を準備、計画してきた李相浩実行委員長(50、総聯新井分会分会長)は、「長谷川さんたちが民族教育のためにたたかっているのに、自分たちがのんきに花見なんてやってられない」と延期の理由を述べた。

花見の席で紹介された長谷川代表は、「21世紀のこの時代に、(在日朝鮮人に対し)過去の植民地政策と同じことをしようしている今の日本政府を、私たちは許してはいけない」と語っていた。

(李炯辰、李永徳)

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