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日朝の大学生・教員らが訪朝、「朝鮮を多面的に知る機会に」

2012年09月29日 14:17 主要ニュース

「日朝友好学生・教員訪朝団」が8月24日から30日にかけて訪朝した。朝・日関係が緊張するなか、草の根の交流を続けようと企画され、今回で5回目を迎えた。

同胞大学生と日本人大学生、大学教員、計10人で構成された訪朝団は、平壌市内、板門店などを参観。在朝被爆者の講演を聴き、平壌・順安協同農場の青年らと交流もした。

初めて訪朝したある日本人学生は、「朝鮮の情報は日本のメディアから得る部分的なイメージしかなかったので、とても新鮮だった。首都平壌に到着したとき、高層マンションや閑静な街並みに驚いた。また、どこに行っても街が綺麗なのは市民が毎日自主的に掃除をしているからだと知り、綺麗好きなところは日本人と感覚が似ているなと思った」と感想を述べた。また、一番感動したという芸術公演「アリラン」については、「全員が一致団結して一つのものを作り上げるというところに、社会主義国の統一感を重ね合わせて観た」と語った。

今回3回目の訪朝となった愛知県立大学の山本かほり准教授は、「朝鮮に行きたいと思い始めたきっかけは、朝鮮高級学校の生徒たちとの出会いだった。朝鮮高級学校が『高校無償化』から排除され、そのことに抗議する運動に参加し、頻繁に朝鮮学校に足を運ぶようになった。そして、生徒たちが語る『ウリナラ』の中身を私なりに知りたいと思うようになった」と語った。また、「日本にいるとどうしても一面的な朝鮮の姿しか見ることができないが、今回訪朝した学生たちは、きっと周囲の人に多面的な朝鮮の顔を伝えていくだろうと確信している。私自身もそうした地道な作業を続けていきたい」と語った。

【留学同中央】

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