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〈渡来文化・その美と造形 35〉硯(2):多様な形態

2010年11月29日 00:00 文化・歴史

〝墨〟をすり、筆で文字を書いたり絵を描くのは朝鮮、日本、中国特有の文化である。その墨をする道具が「硯」である。

平板な石などに煤をすって〝墨〟を作る道具として始まったものが、須恵器、陶製、石製の「硯」として発展し、その過程でさまざまに形象化されていった。

硯の材料は石、須恵器、陶器、瓦などで、その形は円面硯・楕円硯・風字硯などや、羊、亀、花、宝珠などをかたどったものがある。また、硯の本体に三足、圏脚、蹄脚、獣脚などの脚台を付けたものもある。

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