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〈取材ノート〉問われる日本社会

メディアの加熱報道は時に人格攻撃に転じることがあると、最近の取材現場で痛感させられた。秘書への暴言や「二重国籍問題」など、国会議員のいわば「不祥事」が続く昨今の政治状況。問題の核心には触れず、必要以上…

〈取材ノート〉大好きなハラボジ

私事だが、先日、祖父が亡くなった。88歳。大好きなハラボジ。まだまだ元気だったのに。 小さな時から、正月には祖父の家に行っていた。扉を開けると、フワッと懐かしい匂い。「よく来たね」と笑う声がする。 ギ…

〈取材ノート〉夜会に行こう

記者ならば、好む好まざるを問わず勝負に出なければならない時がある。出張中ならばなおさら、失敗は許されない。一期一会―そんな予感を胸に、情報力、分析力、ときに直観を信じて暖簾をくぐる。それは、朝、昼、晩…

〈取材ノート〉同胞社会の財産

7月29日、30日にかけて京都で開催された文芸同中央主催舞踊コンクール。「在日舞踊愛好家たちの祭典」ともいえるこのコンクールは、10回目の節目を迎える今年も各地から多くの舞踊手たちが詰め掛け、大盛況で…

〈取材ノート〉鋼鉄はいかに鍛えられたか

3年ほど前だろうか。1930年代ニコラーイ・オストロフスキーの某小説を読み切ったとき、感動が収まらず、主人公パーヴェル・コルチャーギンの生き方に本気で憧れた。文学とはまったく恐ろしい。こんなにも人を煩…

〈取材ノート〉「国際都市」横浜

「横浜のイメージとして、しばしば「国際性」が挙げられる。実際に、市民意識調査では、横浜を最も良くあらわすイメージとして約6割もの市民が『異国情緒・国際都市』を挙げている」 横浜市国際局の「横浜市国際戦…

〈取材ノート〉「皆さんお元気で」

もし、神奈川県の鶴見駅を訪れる機会に恵まれたのなら―。鶴見線の木製ベンチに座り、対岸の4番ホームの時計を眺めながら先人たちの足跡に思いを馳せる、そんな時を過ごしても。4番ホームに飾られた時計は帰国の途…

〈取材ノート〉無理解・無知・無意識

「北朝鮮の国民を餓死させないといけない」といった石川県知事の暴言や、「いかなる事態にも緊張感をもって対応できるように」と主要ポータルサイトに朝鮮の脅威を煽るJアラートを表示させるなど、日本政府が主導と…