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広がる抗議の声/無償化裁判不当判決を強く批判

無償化裁判の不当判決への抗議の声が各地であがっている。留学同東京・西東京は東京無償化裁判の判決(30日)直後に文科省前で緊急抗議行動を行った。千葉朝鮮学校を支える県民ネットワーク(千葉ハッキョの会)などの市民団体も即座に声明を発表し「朝鮮学校を含むすべての外国人学校に適用することは、これからの多民族共生化への社会作りの第一歩ともなるものだ」と訴えた。

さらなる民族教育権擁護運動を/留学同東京、西東京

留学同東京、西東京が文部科学省前で緊急行動を行った

留学同東京地方本部、西東京地方本部は10月31日、文部科学省前で民族教育弾圧に抗議する緊急行動を行った。

強制徴用被害者の損賠賠償請求を認める南朝鮮の大法院判決が確定する一方で、東京無償化裁判控訴審にて不当判決が下されたためである。

文科省前に集まった参加者たちは、日本政府が民族教育弾圧を続け、在日朝鮮人に司法闘争を強いていることに怒りの声を挙げながら、これを強く抗議した。

参加者たちは横断幕を掲げ、日本政府の朝鮮学校「高校無償化」排除に抗議する声明文を発表。

そして「文部科学省は直ちに朝鮮学校に高校無償化制度を適用せよ!」「日本政府は在日朝鮮人弾圧を止めろ!」「日本は植民地支配を清算し、在日朝鮮人の民族教育権を保障せよ!」とシュプレヒコールをあげた。

最後に参加者は、「日本政府の民族教育弾圧から朝鮮学校を守ろう!」「無償化闘争で勝利するときまで闘おう!」と声をあげ、さらなる民族教育権擁護運動を繰り広げていこうと決起した。

緊急抗議行動に参加した中央大学3年生の曺英明さん(21、留学同西東京)は、「不当判決で気落ちしてしまえば、まさに日本政府の思う壺だ。判決直後からこうした直接行動で声を上げ続け、朝高生が気兼ねなく学べる環境を作るために闘っていく必要がある」と語った。

また、法政大学2年の金希珠さん(20、留学同東京)は、「控訴審判決報告集会で参加者の悔しながらに語る姿、『次こそは』と意気込む姿が強く印象に残った。高校無償化制度適用のために私にできることはないかと感じた」と、今回、抗議行動に参加した想いを語った。さらに、「在日朝鮮人が胸を張っていきいきと生きていける社会にするために、大学生の私だからこそできるアクションをとっていきたい」と述べた。

【留学同東京、留学同西東京】

不当判決を断固糾弾する!/千葉朝鮮学校を支える県民ネットワークの声明(要旨)

「高校無償化法」は、国際人権規約の規定の実施であり、「全ての意志ある高校生等が、安心して勉学に打ち込める社会をつくる」ことを目的として、全ての在日外国人高校生にも適用する法のはずである。義務教育段階に続く中等教育の無償化を実現するこの無償化法は、日本社会の民主主義の内実化であり、朝鮮学校を含むすべての外国人学校に適用することは、これからの多民族共生化への社会作りの第一歩ともなるものだ。

東京高等裁判所(阿部潤裁判長)は、高校無償化適用を求めていた東京朝鮮中高級学校の元生徒61人の控訴を棄却した。国の意向を忖度し、またしても日本の司法が正義を貫く場所ではないことを証明したようなものだ。同日、韓国の最高裁は元徴用工訴訟において、日本企業に賠償を命じる判決を下した。これに対し安倍首相は「国際法に照らしてあり得ない判断」、河野外相も「常識では考えられないような判決」とコメントした。

両大臣の言葉は、高校無償化適用を巡り、日本の司法が下してきた一連の不当判決に対してこそ使われるべきものだ。ましてや、南北首脳会談や朝米首脳会談が実現し、朝鮮半島、東アジアの平和にとって大きな、そして歴史的な一歩を踏み出している情勢の中にあって、無償化裁判でこのような判決を下すなど絶対に「ありえない」「常識では考えられない」と言わざるを得ない。安倍首相が本気で日朝首脳会談を望んでいるのであれば、先ずは日本国内における在日朝鮮人への差別を根絶する施策に着手しなければならない。

われわれ千葉ハッキョの会は今後も引き続き、ウリハッキョへの補助金支給・高校無償化適用を求め、全国の仲間とともに連帯して取り組んでいくことを表明する。(11月1日)