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心に寄り添う温かい空間/山口初中に保健室が開設

2017年12月14日 12:28 民族教育

開設当時、在校生の前で挨拶をする松岡さん(右)と白根さん(中央)

今年6月、山口初中の事務室の一角に保健室が開設された。1年という歳月をかけて同校に完成した「ウリハッキョの保健室」。

「アンニョンハセヨ」「チャルモゴッスンミダ」「コマッスンミダ」。壁には「生徒たちとの簡単な会話」と書かれた張り紙に、在校生たちが描いたカラフルな絵が施され、まるで児童たちの心に寄り添うかのように工夫された温かい空間がひろがる。

ベッドスペースには児童たちの絵が飾られている

ベッドや救急道具、体重計や身長計…室内に置かれたものすべては同胞や関係者らの寄付と提供による「ゼロから出来上がった」安らぎの場所。

きっかけとなったのは15年7月、難病を抱える生徒の保護者が、協力者を募り保健室設置へ向け動くようすや、その矢先に起きた09年の在特会による京都初級襲撃事件、そしてその後、保護者たちが自ら立ち上がり設置するまでの過程を追ったNHK特集の放映に、関係者たちが勇気をもらったことだった。

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