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朝鮮の農業、昨年の実績と今年の課題

2015年01月27日 14:27 共和国

高い生産意欲もって奮発、不利な気象条件下でも増産成し遂げ

朝鮮の農業部門は昨年、「100年来の大干ばつ」(朝鮮中央通信)に見舞われた不利な条件の下でも、穀物の増産を成し遂げた。多くの協同農場が増産目標を達成したほか、沙里院市嵋谷(黄海北道)、龍川郡新岩(平安北道)、載寧郡三支江(黄海南道)協同農場では、ヘクタール当たり10t以上増産する成果をあげた。

収穫量5万トンアップ

昨年、朝鮮の西海岸と東海岸中部地方で、例年にない少雨と高温による大干ばつが発生した。7月以降、全国的に高温現象が続き、梅雨の始まりも遅かった。

しかし、農業生産が打撃を受けることはなかった。昨年の穀物生産量に関する国内機関の公式発表はないが、ロシアのイタル・タス通信は昨年12月23日、「干ばつによる被害にもかかわらず、収穫量が571万tと昨年より5万t増加した」と語った朝鮮の収買糧政省副相の発言を紹介している。

昨年、朝鮮の農業部門は不利な気象条件の下、穀物増産の成果をあげた(写真は朝鮮中央通信=朝鮮通信)

昨年、朝鮮の農業部門は不利な気象条件の下、穀物増産の成果をあげた(写真は朝鮮中央通信=朝鮮通信)

近年、朝鮮で穀物生産が伸びている要因について、国内の農業関係者らは「農民が生産の主体となって農作業を科学技術的に行った結果」であると話している。増産の決定的要因は客観的条件ではなく、農業に従事する人々の確固たる自覚と奮発にあるということだ。

昨年だけでも農作業を科学技術的工程へと転換させるうえで前進がもたらされた。

新たな稲苗育成法の導入や、二毛、三毛さらには四毛作による耕地の効果的利用など、農場ごとの新たな試みを通じて成果があがった。

圃田担当責任制の実施

農業従事者たちの「土地の主人」「生産の主人」としての高い上昇志向、成果達成に対する強い意欲は、金正恩時代に入ってから起きた変化の一つである。

農業従事者の生産意欲を高めるべく、既存の分組管理制の中で圃田担当責任制を実施する措置がとられた。少人数に一定の圃田を任せて、土づくりと稲苗の育成、収穫にいたるまでの全ての工程を任せ、その実績をもとに分配を実施している。

圃田担当責任制の実施は、現在の朝鮮労働党の農業政策の重要な内容である。それは、穀物生産をいち早く増大させ、人民の食糧問題を解決するための基本的な方法の一つとなっている。

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