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東京第1初中、新校舎の建設はじまる

2013年03月09日 09:53 民族教育

新校舎建設事業に拍車がかけられている(新校舎建設委第7回会議、1月19日)

東京朝鮮第1初中級学校の新校舎建設が新たな段階に入っている。

同校では年始までに、初、中級部の旧校舎解体作業が3分の1程度終わり、新校舎建設が本格的に始まった。

同校では東日本大震災(2011年3月)を契機に耐震化問題が提起され、老朽化した校舎を壊して新たに建てることにした。

昨年3月に発足した新校舎建設委員会によると、基金活動をはじめとする建設事業は予定通り進んでおり、新校舎は今年8月末から9月初旬に完工する展望だ。そして、年末あるいは来年の年始に落成式が行われる予定だ。

現在、卒業生、学区の支部、分会、団体などでは、基金目標額を設定し、「1口1万円運動」などの形式で基金活動が行われている。卒業生の期別責任者らが同窓生に呼びかけているほか、学区の5地域(東京・文千、荒川、台東、北、千葉・東葛)では細かい計画が立てられ、訪問事業も活発に行われている。

昨年4月結成の若手卒業生による「東京第1混合班OB会」では、新校舎建設とともに、建設後の支援、学校運営の宣伝方法、生徒数拡大などについて議論を深めている。

学校建設事業で「模範単位」と呼ばれているのが、千葉・東葛地域青商会だ。多額の目標額を設定し、一体となって集金を展開し、地域同胞社会を盛り上げる存在になっている。

荒川、台東、北の朝青支部では、2月初旬から月一回のペースでチャリティーフットサル大会を催している。チャリティーバスケットボール大会を催している朝青支部もある。

最近の校舎の全景

一方、校舎建設の広報活動もあらゆる方法で進められている。歴代の教職員に現在の学校建設の状況を知らせ、4月に歴代教職員たちの集まりを催す計画もあるという。また、「できることは全てやろう」と奮発している建設委では、会報「建設消息」を定期的に発行している。会報を送れない同胞のために学校のホームページ(http://www.tokyo-che1.ed.jp/)やSNS(東京朝鮮第1初中級学校Facebook=https://www.facebook.com/tokyoche1、東京第1新校舎建設委員会Facebook=https://www.facebook.com/che1kensetu)を通じた情報配信も続けている。建設委のひとりによると、音信不通だった同窓生がFacebookを見て情報を得ているという。SNSを通じ、より多くの同胞と新たにつながり、今後学校を支えるサポーターになってもらいたいと願う建設委側の思いが同胞社会に広く浸透している。

新校舎が建っていく様子を見て、生徒や学父母たちは期待に胸を膨らませている。生徒らが現在使っている旧校舎は少々不便ではあるが、生徒たちは勉学に励んでいる。また、生徒たちはスポーツや芸術分野において、例年以上の好成績を残している。

同校幼稚班年長組の李頌伊さん(6)は、新校舎の完工を楽しみにしながら、新たな環境で一輪車に乗って思い切り遊びたいと胸を膨らませている。

学校創立70周年の年(2015年)に中級部3年になるという高利光さん(初6)は、勉強と少年団活動をがんばることで、親と同胞の期待に応えたいという。「建設委員会をはじめとする多くの同胞たちに、『新校舎を作ってくれてありがとう』と伝えたい」。

荒川在住の朴琴伊さん(37)は、新校舎が建設されることで、大きな地震災害などで校舎が倒壊する心配がなくなったと親としての心情を述べながら、卒業生として、保護者として力を尽くしたいと話した。

老若男女の同胞たちによるさまざまな活動の結果、現在、建設委は基金目標額の60%を達成した。

新校舎建設委員会の洪萬基委員長(43)は、「今後も1世から4世までの同胞が力を合わせていけるように全力を尽くしたい」と落成式に向けた抱負を披瀝した。

(李東浩)

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