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〈マスメディアによる“ミサイル”報道〉意図的な「議題設定」の構造を見抜け/森類臣

2012年12月21日 12:00 主要ニュース 朝鮮半島

12日に朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)が、人工衛星を搭載したロケット「光明星3号」2号機を打ち上げた。日本のマスメディアは、今回も問題だらけの“ミサイル”報道を繰り返した。

マスメディアの特徴の一つに、「議題設定(agenda setting)機能」がある。報道は視聴者・読者に対して「What to think(どのような意見を持つべきか)」よりも「What to think about(どのようなイシューや争点について考えるべきか)」という認知レベルに働きかけるとされる。マスメディアがいかなる問題意識・争点を提示するかが重要で、受け手である読者・視聴者は提供された思考の枠組み内で物事を考えるようになるのである。受け手が考えるべき対象や基本前提や枠は、マスメディアに主導権を握られているのである。さて、この理論を念頭に置いた上で、主にテレビの報道例を取り上げてみよう。

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