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〈究明と継承〉“今も変わらない状況がある”/西崎雅夫さん(63)

2023年03月31日 09:00 主要ニュース 歴史

大学4年生の時、「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し慰霊する会」(後に「追悼する会」に改称)の運動に出会った。生まれ育ちが足立区・西新井の自分にとって、荒川河川敷は中学時代、毎日のようにサッカーをして遊んでいた場所。当時、「荒川放水路の河川敷に、虐殺された朝鮮人の骨が今も埋まっている」と聞いて、すぐ活動に参加した。

活動をはじめた当初の最も鮮明な記憶は、82年9月、第1回追悼式を機に会が結成され、遺骨を発掘しようと荒川河川敷で穴を掘った時のこと。自分を含め、会のメンバーたちが穴を掘るなか、その周りには虐殺を目撃した在日朝鮮人などが集まった。

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