〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 81〉民族的主体性確立の第1歩/執筆を終えて
2002年07月26日 00:00
当初は、4カ月ほどの「旅」という予定で出立したのだが、なんと延々1年近い「長旅」になってしまった。思えば遠くへ来たもんだ、の感が強い。 何故そうなったのかといえば、それはひとえに、読者のみなさんが私の…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 80〉政治・文化的影響与えた移住氏族/終章「新撰姓氏録」が語るもの(下)
2002年07月22日 00:00
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 79〉左京72、右京102の朝鮮系氏族/終章「新撰姓氏録」が語るもの(中)
2002年07月19日 00:00
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 78〉桓武天皇の血縁関係と撰進/終章「新撰姓氏録」が語るもの(上)
2002年07月15日 00:00
最後に、9世紀初、平安王朝によって編さんされた古代氏族の系譜書「新撰姓氏録」(30巻)を見てみよう。 これは桓武天皇が諸氏族に本系帳の提出を命じたことに端を発し、皇子・万多親王らが撰進したもので、平安…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 77〉定説化した「山上憶良渡来人論」/移住氏族について(補遺)
2002年07月12日 00:00
「万葉集」の朝鮮系氏族を見るうえで、代表的歌人・山上憶良(やまのうえのおくら)は重要な位置を占める。 教科書で彼の名歌を学んだ人は多いと思うが、教師から「憶良は百済系の歌人です」と教えられた記憶は、ま…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 76〉「万葉集」に登場する人物たち/移住氏族について(下)
2002年07月08日 00:00
古代朝鮮の移住氏族は、日本最古の歌集「万葉集」20巻に、どのような軌跡を残したであろうか。 この歌集は、7世紀初頭から8世紀中葉まで約130年間の和歌4500余首を収録し、幾度も増補されながら奈良時代…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 75〉王権の中枢掌握、やがて土着化/移住氏族について(中)
2002年07月05日 00:00
古代朝鮮の氏族集団は日本列島へ進出し、倭国の形成と発展に深く関わっただけでなく、王権の中枢を掌握して繁栄し、やがて土着化していった。 そうした史実を物語る日本側の史料は、「古事記」や「日本書紀」、「懐…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 74〉「三国遺事」所収の「延烏郎と細烏女」/移住氏族について(上)
2002年07月01日 00:00
古代朝鮮と日本列島との関わりは、いまから約5000年前にさかのぼると考えられている。 わが民族の始祖王・檀君王倹が樹立した古朝鮮を初め、扶餘・句麗・辰国などの古代国家は、青銅器・鉄器文化と農耕文化を発…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 73〉豊臣軍撃ち破った日本人「沙也可」/帰化氏族について
2002年06月28日 00:00
わが国の古代・中世史をひもとくと、意外と帰化氏族が多いことに気づく。 諸史料によると、わが国への帰化氏族は、夏時代から明時代の中国人121をはじめ、日本人13、台湾人、ベトナム人などとなっている。 帰…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 72〉蘇我氏のルーツは百済人/複姓について(下)
2002年06月24日 00:00
前回につづいて、わが国の主な複姓を取り上げる。 まず司空(サゴン)氏。本貫は孝霊(ヒョリョン)・居平(羅州)の2つである。 史書には先に司空澄の名が見えるが、孝霊司空氏の始祖は司空圖(ト)で、その後孫…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 71〉約500のうち5%前後の複姓/複姓について(上)
2002年06月21日 00:00
これまで、わが国の主要な単姓(1字姓)を取り上げてきたが、今号からは複姓(2字姓)と帰化氏族の姓氏、そして移住氏族の姓氏について簡潔に述べたい。 まず複姓であるが、わが国の500近い姓氏のうち、単姓は…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 70〉歴史古い延氏、多士済々の兪氏/種類と由来(57)
2002年06月17日 00:00
延氏は稀姓の上位で、33の本貫を持つ。主な本貫は谷山・開城・広州・南陽・忠州・徳山である。 延氏の歴史はかなり古い。紀元前277年に成立した高句麗の始祖王・高朱蒙(コ・ジュモン)の義父が延陀渤(ヨン・…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 69〉42の本貫持つ元氏、武人多い邊氏/種類と由来(56)
2002年06月14日 00:00
元氏の歴史は古い。新羅には元文と元弘が、高麗には元器と元師、元貞公の名が見え、有名な元宗は、過酷な収奪に抗して大規模な農民暴動をくり広げている。 さて元氏は著姓の中程に位置し、42の本貫を持つ。基本的…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 68〉学問に長けた人物多い石氏/種類と由来(55)
2002年06月07日 00:00
石氏は稀姓の後半に位置し、73の本貫を持つ。 主な本貫と始祖は、花園(慶尚道)・石汝明、忠州・石冑(ソク・チュ)で、ともに高麗の文臣。ほかに広州・楊州の本貫が知られている。 石氏の歴史は古く「三国史記…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 67〉高麗初期に門閥形成の禹氏/種類と由来(54)
2002年06月03日 00:00
禹氏は著姓の後半にあって、35の本貫を持つ。 主な本貫と始祖は、丹陽・禹玄、栄川・禹傳(ウ・ジョン)、剛州・禹允成、木川・禹仲祥で、みな高麗の中央・地方の官吏と伝えられる。 禹氏は高麗初期に門閥を形成…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 66〉廉氏が権力中枢に上がれなかったのは?/種類と由来(53)
2002年05月31日 00:00
朱氏は稀姓の上位にあって、本貫は93を数える。 主な本貫と始祖は、陵城・朱餘慶、羅州・朱仲紹、押海・朱玄進、熊川・朱大翊、新安・朱潜、全州・朱仁で、やはり高麗の官吏が多い。 朱氏の登場は三国時代で、5…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 65〉李将軍の下で戦った魯春根/種類と由来(52)
2002年05月27日 00:00
辛氏は高麗中期に、1つの門閥を形成したと見られ、時を経て51の本貫を擁し、著姓の中程に位置するようになった。 代表的な本貫と始祖は、霊山(慶尚道)・辛鏡、寧越・辛君才、高霊・辛靖で、霊山辛氏からは辛憙…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 64〉高麗初期に門閥形成の玄氏/種類と由来(51)
2002年05月24日 00:00
玄氏一族は千有余年の歴史を持つ。 史書によると、新羅末の景明王2(918)年、玄昇という貴族が見え、高麗建国時には、玄律という兵部朗中(正5品)がいたとある。 したがって玄氏は、一族が繁栄して稀姓の最…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 63〉驪興閔氏、千年間王室と姻戚関係/種類と由来(50)
2002年05月20日 00:00
閔(ミン)氏は、長い歴史と由緒を持つ大門閥である。 閔氏は著姓の中程に位し、25の本貫を持つ。主な本貫と始祖は、驪興(リョフン)・閔稱道、黄驪・閔存壽、栄州・閔慵で、みな高麗の官吏。ほかに漢陽・竹山・…
〈ウリ民族の姓氏-その由来と現在 62〉魔術師の田禹治は特異な存在/種類と由来(49)
2002年05月17日 00:00
田氏は稀姓の最上位にあって、本貫は142を数える。 主な本貫と始祖は、泰山・田寵文(チョン・チョンムン)、霊光・田宗會、延安・田モク、潭陽・田得時で、みな高麗の文・武臣である。 そのうち、田寵文は高麗…