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〈遺骨は叫ぶ 17〉沖縄・全島要塞化に朝鮮人軍夫を動員

宮古島の米空襲で千人以上が犠牲に 1944年以前の沖縄は、「国内でもめずらしいぐらい戦争とは無縁の島々でした。戦備らしいものは何一つなく、郷土部隊をもたない唯一の県」(「読谷村史・5」)だった。しかし…

〈遺骨は叫ぶ 14〉愛知・中島飛行機半田製作所・半田空襲で死亡した4割が朝鮮人

防空壕もなく避難命令伝わらず 愛知県半田市乙川地区は、大正期に海を埋め立てて水田が造成された所で、農業を中心とした人口7000人ほどの静かな村だった。1942年の夏、突然この村で工場と飛行場用地の買収…

〈遺骨は叫ぶ 13〉北海道・夕張炭鉱・一日19時間働かせ、水も飲まさず

山の上に「監獄部屋」「タコ部屋」 財政破綻で揺れている北海道・夕張市本町から南に下ると末広地区で、昔は古い炭住が並んでいた。その西側の山の斜面に、末広共同墓地が広がっている。だがこの墓地には、太い木が…

〈遺骨は叫ぶ 12〉長野・平岡ダム・朝鮮人の累々たる屍の上に建設された

山奥の飯場は杉皮と板でできた掘っ立て小屋 諏訪湖に源を発し、長野、愛知、静岡の3県を貫流して遠州灘に注ぐ天竜川には、多くの水力発電所用のダムがある。その中でも、最大規模を誇るのが平岡ダム(長野県下伊那…

〈遺骨は叫ぶ 11〉秋田・吉乃鉱山・発破で生き埋め、ダムに飛び込む人も

鉱さいダム工事中、相当な人骨を発見 墓石が並ぶ上吉野集落の隣は、草が茂る平地に見えた。しかし、歩くと高低があり、高く土盛りした上に平たい石が置かれている。朝鮮人の墓だった。 案内してくれた佐々木一郎の…

〈遺骨は叫ぶ 10〉北海道・雨竜ダム・未発掘の遺体そのまま、実態の解明急げ

ダムの堰堤に犠牲者らを放置 戦時中に各地で盛んに造られたダムや発電所の工事に、たくさんの強制連行された朝鮮人が働かされた。どこの工事現場も機械の使用はほんの一部で、モッコ、リヤカー、トロッコを人力で動…

〈遺骨は叫ぶ 9〉室蘭日本製鋼所・3千人中千人が逃亡、辛い強制労働

寮ごとに下士官あがりの指導員置き徹底監視 室蘭市は、北海道では最大の軍需工業の基地であった。その中心になっていたのが、日鉄輪西製鉄所と日本製鋼所であった。この二つの企業は、日露戦争後に発足したが、さら…

〈遺骨は叫ぶ 8〉古川鉱業足尾銅山・食事は鰯と唐辛子味噌、栄養失調者も

「宮城遙拝」強制、目を動かすと殴打 日本の公害の原点と言われる栃木県の古川鉱業足尾鉱業所(現日光市足尾町)は、閉山して35年の歳月を経た今も、精錬所の煙害などで荒廃した風景に息を呑む。日本のグランドキ…