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〈本の紹介〉檀一雄著「夕日と拳銃」を読む/卞宰洙

直木賞作家の日本浪漫派精神、抗日パルチザン闘争を浮き彫りに 1932年4月25日に金日成主席が抗日人民遊撃隊の創建を宣言してから今年で88周年を迎えた。いわば「米寿」である。抗日人民遊撃隊は34年3月…

〈本の紹介〉あいちトリエンナーレ「展示中止」事件ー表現の不自由と日本ー/岡本有佳、アライ=ヒロユキ

「検閲の完成」、させないために 昨年8月1日から10月14日にかけて、愛知県内4つの会場で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019-情の時代」(以下、あいトリ)。その中の企画展「表現の不自由…

〈本の紹介〉漫画「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」/金・ジェンドリ・錦淑

日本軍性奴隷制被害者の半生描く 本書「草」は日本軍性奴隷制被害者である李玉善さん(91)を主人公に描いた長編のグラフィックノベル作品だ。植民地下で、名前と尊厳を奪われた日本軍性奴隷制被害者のリビング・…

〈本の紹介〉だれが日韓「対立」をつくったのか/岡本有佳・加藤圭木編

日韓「対立」の背景と本質 徴用工への損害賠償、「慰安婦」問題に関する政府間「合意」の無効化など植民地支配の清算を巡って日韓は益々「対立」、対抗措置の応酬など、過去最悪の状態に陥っている。安倍政権はいず…

〈本の紹介〉「禁じられた郷愁―小林勝の戦後文学と朝鮮」(原佑介 著)/卞宰洙

帝国主義日本を断罪した唯一の引揚文学者 政治的・社会的差別に抗拒して在日同胞の民族的権利擁護に尽力 本書を論ずるためには、日本帝国主義の植民地支配を、朝鮮での体験を肌の内側で醸して創作に没頭し、また実…

〈本の紹介〉抵抗者―ゲオルク・エルザーと尹奉吉/田村光彰

記憶の抹殺、暴虐の政策に抗う 1908年に忠清南道に生まれ、日本の侵略と植民地支配に抵抗し、天皇誕生日の祝賀会場で爆弾を投げ、32年に金沢で銃殺刑に処された尹奉吉。1903年にドイツで生まれ、ナチス体…

〈本の紹介〉ヘイト・スピーチと地方自治体 ―共犯にならないために―/前田朗著

続く“悪夢”の解消に向け 2016年6月3日に制定されたヘイトスピーチ解消法(以下、解消法)には、ヘイトスピーチに対処する国の責務とともに、地方自治体の責務が明示されている。 ヘイトスピーチの「共犯」…

〈本の紹介〉親子でみる性のはなし・ぼくの からだ わたしの からだ/李英子著

朝鮮学校での性教育の成果 本書は、2017年5月から19年5月まで、2年間にわたって13回、朝鮮新報に連載されたものを再構成したもの。筆者の李さんは、看護師として40年にわたり仕事をし、医協東日本本部…