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〈本の紹介〉渡来人伝―火の山 棒名をゆく/権鍾伍

渡来人から問う朝鮮半島と日本の関係 ある時、筆者は新聞の小さな記事に第六感の刺激を受ける。その記事は「奇跡の発掘 金井東裏遺跡のすべて」というもの。この記事は6世紀初頭の群馬県榛名山噴火の火砕流で埋も…

〈本の紹介〉ぼくは挑戦人/ちゃんへん.著

挑戦、信念、生きる上での「役割」 本書はジャグリングパフォーマーであるちゃんへん.氏が手掛けた初めての著書。京都のウトロ地区で生まれ育ち、日本学校に通いながら自身が朝鮮人であることを自覚した著者は現在…

〈本の紹介〉民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代/藤野裕子 著

自発的行為のはじまりにあるもの 暴力をふるうに相応の「論理」とは何か―。近代国家が、暴力の正当性の独占を図る裏で並存した民衆の解放願望とエネルギー。そして、それらが暴力となり発生した数々の事件たち。 …

〈本の紹介〉私は本屋が好きでした―あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏/永江朗 著

「憎悪の棚」はいかにして生まれるか 日本社会に蔓延る街頭やネット上での目に余るヘイトスピーチ。特定の個人や民族を攻撃し、差別を助長するヘイトは書店にもあふれ、平積みにされた嫌韓・嫌中などをあおる「ヘイ…

〈本の紹介〉日本のセーフティーネット格差―労働市場の変容と社会保険/酒井正 著

「皆保険」の綻びを問い詰める 「安定的な雇用に就いていなければセーフティーネットを得られないのならば、それはセーフティーネットと言えるのだろうか」――全331ページ、第7章からなる本書に一貫したテーマ…

〈本の紹介〉東京・下町に生きて-足立と在日コリアン/姜徹著

貴重な在日朝鮮人社会の記録 本書は「足立から見た在日コリアン形成史-済州島・東京足立に生きた私の半世紀」(2010年雄山閣)の一部分を加筆したものである。構成は、朝鮮人・韓国人コミュニティの始まり、解…

〈本の紹介〉朝鮮女性史 歴史の同伴者である女性たち/盧桂順著

歴史を担った事実に照射 洋の東西を問わず「正史」とされる史書に記され、広く知られている人物は、そのほとんどが男性である。朝鮮民族5千年の歴史においても例外ではなく、「『三国史記』『三国遺事』『高麗史』…

〈本の紹介〉詩人河津聖恵の反戦と反ファシズム、そして在日同胞/卞宰洙

本書の「毒虫」という題名は、フランツ・カフカの小説「変身」の冒頭にある「自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変わってしまってるのに気づいた」というフレーズと、日本戦後詩の前衛詩人黒田喜夫の代表作「毒虫…