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〈本の紹介〉平壌美術(ピョンヤン・アート)―朝鮮画の正体/ムン・ボムガン著、白凛訳

朝鮮画の現在を照らす 本書は、2018年3月に南朝鮮で刊行された朝鮮画に関する記録図書「평양미술, 조선화 너는 누구냐」の日本語版となる。(2019年12月、米国で英語版「North Korean …

〈本の紹介〉おれは無関心なあなたを傷つけたい/村本大輔著

「透明にされている景色」を突きつける 沖縄の米軍基地問題や原発、朝鮮学校に対する差別問題をはじめ、日本社会におけるさまざまな問題について、漫才やSNSなどを通じて発信し続けているお笑いコンビ・ウーマン…

〈本の紹介〉渡来人伝―火の山 棒名をゆく/権鍾伍

渡来人から問う朝鮮半島と日本の関係 ある時、筆者は新聞の小さな記事に第六感の刺激を受ける。その記事は「奇跡の発掘 金井東裏遺跡のすべて」というもの。この記事は6世紀初頭の群馬県榛名山噴火の火砕流で埋も…

〈本の紹介〉朝鮮人学校の子どもたち―戦後在日朝鮮人教育行政の展開―/松下佳弘 著

行政史から探る「自主性」 民族教育の草創期における朝鮮学校に対する日本政府の度重なる弾圧、それに抗う先代たちの闘いの歴史についてはあらゆる研究がなされ、数多くの書物に記録されてきた。 本書は、1945…

〈本の紹介〉日本政治の病理 丸山眞男の「執拗低音」と「開国」に読む/浅井基文

日本の特異性を深層から抉る 「戦後民主主義の旗手」とされる日本政治思想史学者の丸山眞男氏(1914-96年)は、日本人の歴史意識、倫理意識、政治意識に流れる「執拗低音」の存在とその働きについて指摘した…

〈本の紹介〉ぼくは挑戦人/ちゃんへん.著

挑戦、信念、生きる上での「役割」 本書はジャグリングパフォーマーであるちゃんへん.氏が手掛けた初めての著書。京都のウトロ地区で生まれ育ち、日本学校に通いながら自身が朝鮮人であることを自覚した著者は現在…

〈本の紹介〉民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代/藤野裕子 著

自発的行為のはじまりにあるもの 暴力をふるうに相応の「論理」とは何か―。近代国家が、暴力の正当性の独占を図る裏で並存した民衆の解放願望とエネルギー。そして、それらが暴力となり発生した数々の事件たち。 …

〈本の紹介〉私は本屋が好きでした―あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏/永江朗 著

「憎悪の棚」はいかにして生まれるか 日本社会に蔓延る街頭やネット上での目に余るヘイトスピーチ。特定の個人や民族を攻撃し、差別を助長するヘイトは書店にもあふれ、平積みにされた嫌韓・嫌中などをあおる「ヘイ…