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〈本の紹介〉グローバリゼーションの中の江戸/田中優子著

「自前で生きていく」ことの大切さ この4月、女性初の法政大総長の誕生として話題を呼んだ、田中優子さんが著者。田中さんは、大阪朝高ラグビー部の活躍を追ったドキュメンタリー映画「60万回のトライ」の支援者…

〈本の紹介〉韓国・朝鮮の知を読む/野間秀樹編

「知」に近づく手がかり 趣旨と内容 本書は、「韓国・朝鮮」の〈知〉へ近づくための手がかりとして編まれた。「韓国・朝鮮」の知とはいかなるものであろう。こうした問いに即座に答えられる人は、おそらくそう多く…

〈本の紹介〉「あの壁まで」黄英治著

渾身の人間的怒りと自由への希求を込めて 「負けるもんか! 負けてたまるか!」 わたしは拳を握って、壁を思いっきりたたいた。痛い――。 もう一度打った。びくともしない壁。右手の小指側がすりむけて血がにじ…

〈本の紹介〉内田雅敏著/想像力と複眼的思考

現状への毅然たる抗拒の姿勢 著者は日本敗戦の年に生まれて、戦後の歴史的変遷を生きてきた、硬骨の弁護士である。 「法律とは条文通りの解釈をすべきでなく、その根底に流れる心である」とする著者のモットーにま…

〈本の紹介〉「ヘイト・スピーチとは何か」師岡康子著

差別扇動、戦争を引き起こす 「うじ虫ゴキブリ朝鮮人」「韓国人は皆殺し」―このようなヘイト・スピーチでマイノリティを攻撃し差別を煽動する排外主義デモが各地で行われ、インターネット上に同様の表現があふれて…

〈本の紹介〉軍事政権に抗う家族の物語、あの壁まで/黄英治著

表題にある「壁」とは監獄の厚い壁のことである。1974年から90年にかけて、北のスパイという濡れ衣で獄中につながれた父を救うためにたたかった或る在日一家の記録である。物語は長女の「私」の生活と行動を中…

〈本の紹介〉日本軍「慰安婦」にされた少女たち/石川逸子著

性奴隷にされた人々の無念 約70年前、アジアの少女たちの青春が奪われた。日本軍は侵略する先々に、国内に少女を連行し、将兵のための「慰安婦」とした。韓国での直接取材にもとづき、強制連行、「慰安所」の暮ら…

〈本の紹介〉20年間の水曜日ー日本軍「慰安婦」ハルモニが叫ぶ揺るぎない希望

消し去ってはならぬ過去 日本軍「慰安婦」制度の被害者と支援者たちが日本政府に謝罪と賠償を求め、1992年から毎週水曜日にソウルの日本大使館前で行ってきたデモが2011年12月14日、1,000回を迎え…