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〈本の紹介〉「慰安婦」問題の本質/藤目ゆき著

侵略の歴史と「慰安婦」 韓国の金学順ハルモニが日本軍「慰安婦」として最初に名乗り出た1991年8月。これ以降、朝鮮半島や中国、フィリピン、台湾、インドネシアなど、日本の侵略戦争の被害を受けたアジア各地…

〈本の紹介〉大城盛俊著/「私の沖縄戦と戦後」

軍隊は住民に銃を向けた 日本の首相が人道支援を引っ提げて中東の国々を歴訪した。だが、スマイルを浮かべ援助を云々する首相の影に日本の軍需産業を牛耳る長が見え隠れしていた。きな臭い火薬のにおいが鼻につく日…

〈本の紹介〉日本の中の朝鮮をゆく/九州、奈良、飛鳥編 兪弘濬著

随所に光る美術史家の慧眼 朝鮮半島と日本の間の文化交流を考える歴史紀行2冊。韓国でベストセラーになった兪弘濬「私の文化遺産踏査記」シリーズの中の日本編で、九州編「日本の中の朝鮮をゆくーー光は朝鮮半島か…

〈本の紹介〉NOヘイト!出版の製造者責任を考える/ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会編

“「最悪な未来」へ歯止めを” 「嫌韓嫌中本」などの排外主義を煽るヘイト本や、侵略の歴史を省みない「日本万歳本」が書店に溢れ、電車の中吊り広告は偏狭なナショナリズムを煽る週刊誌の見出しで埋め尽くされてし…

〈本の紹介〉共同研究「近代世界システムと新自由主義グローバリズム」三宅芳夫・菊池恵介編

資本主義の行きづまりを多様に活写  タイトルを目にしてとっさに思い浮かぶ人名があるだろう。「近代世界システム」といえば、言わずもがなのイマニュエル・ウォーラーステイン、そして「新自由主義」と聞けば、あ…

〈本の紹介〉辺見庸×佐高信著『絶望という抵抗』

“歴史の節目に何を表現するのか” 「対談中、幾たびか脳裡をよぎったのは『もう確実なことはなにもなくなった』という言葉だった…」 歴史修正主義が台頭し、軍国主義への動きが加速する中で、権力に迎合したマス…

〈本の紹介〉語り継ぐ済州島四・三事件ーーー許榮善著、村上尚子訳

歴史究明への果てしない情熱 平和の島と形容される済州島。今では世界中から観光客が押し寄せる有数のリゾート地として名を馳せている。ここに世界史でも稀な大虐殺による慟哭の歴史が刻まれていると誰が想像するだ…

〈本の紹介〉降りられない船、セウォル号沈没事故からみた韓国/ウ・ソックン著

資本主義の矛盾の犠牲者たち 2014年4月16日、修学旅行に胸を躍らす高校生たちを乗せた船は海に沈み、社会は深い悲しみと衝撃に覆われた。 セウォル号の惨事はなぜ起こったのか。検察は、船の運航会社側の無…