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〈本の紹介〉「朝鮮民族の美100点」金哲央著/人間くささとユーモアと

かつて2011年5月から14年末まで本紙で連載した、金哲央朝鮮大学校客員教授の「朝鮮民族の美」。これを基本にしてまとめた渾身の一冊が、スペース伽耶より出版された。 書籍の題目にもなっている「美」。紹介…

〈本の紹介〉旅する心のつくりかた―楽しきかな、わが冒険人生/石川文洋

平和を希求するカメラマン 戦場カメラマンとして何度も死線をくぐり抜け、ベトナム戦争を最前線で取材した石川文洋さんの新著。巻頭グラビアには彼が命がけで撮影した、最前線に立たされた黒人兵や、彼の目の前で顔…

〈本の紹介〉外国人の子ども白書―権利・貧困・教育・文化・国籍と共生の視点から

子どもの貧困、不登校、いじめや差別などの問題が取り沙汰される中、とりわけ一般的には見えにくい「外国につながりを持つ子どもたち」に注目したのが本書である。 在日コリアン、中国、ブラジル、フィリピン、イン…

〈本の紹介〉安倍三代/青木理著

「なぜ、これほど空虚な男が宰相に」 「安倍三代を追うことは、現政権のありようと問題点を根本的に問い返すのと同時に、日本政治が現在の地平に至った歴史的な鳥瞰図を描くことにつながるとも考えている」 特定秘…

〈本の紹介〉日本型ヘイトスピーチとは何か/梁英聖著

最も危険なレイシズム暴力 「戦後70年たったいまもなお、法律レベルで公認された権利がほぼないまま、レイシズム状況に自分たちがおかれていること。このことを痛烈に自覚しつづけざるをえないからこそ、在日コリ…

〈本の紹介〉生命の詩人・尹東柱「空と風と星と詩」誕生の秘蹟/多胡吉郎著

孤高の詩精神に新たな光 「死ぬ日まで空を仰ぎ 一点の恥辱(はじ)なきことを――」  植民地支配下の朝鮮でハングルで詩を書き、自らの詩精神をつらぬいた尹東柱。  暗い時代のただなかで、「民族としても、人…

〈本の紹介〉出雲を原郷とする人たち/岡本雅享著

海の道のフロンティア 神話の地・出雲から遠く離れた列島各地に、出雲という地名や神社が数多く存在するのはなぜか? 全国の「出雲」を訪ね歩くとともに、神話・伝承・考古学・郷土史を博捜し、「海の道」をメイン…

〈本の紹介〉ルポ 思想としての朝鮮籍/中村一成著

胸打つ人間のありよう 本書は植民地時代の末期から在日朝鮮人として生きてきた6人の識者の語りを著者がまとめたユニークな一冊である。 著書「生きることの意味」で知られる作家・高史明は、少年期は国語を奪われ…