
〈人物で見る朝鮮科学史 62〉中世末期の科学文化(1)
2008年07月04日 00:00
任元濬、天然痘の知識を整理 朝鮮王朝時代は壬辰倭乱を境に前期と後期に分けられる。前期の科学文化は世宗時代があまりにも華々しいので、その後の発展がかすんで見える。しかし、科学が蓄積されて伝承される知識で…

〈朝鮮服飾ものがたり 72〉緞衣
2008年07月02日 00:00
舞台服飾のひとつで、冬季の上着である。 緑色のシルクまたは、黒くて薄いシルクで作った。中には白草、藍草を着た。 袖口には5色の汗衫をつけ、帯を前から後ろに巻いた。 赤いシルクのチマをつけ、頭には蛤笠を…

〈人物で見る朝鮮科学史 61〉ハングルと死六臣(4)
2008年06月27日 00:00
一流の学者で権力者、申叔舟 死六臣は、日本でいえば赤穂浪士の討ち入りのような話として小説やドラマにもなっているが、とくにリム・ジョンサン「삭풍 (北風)」(文学芸術総合出版社)は作者が歴史学者という異…

〈民族楽器のルーツをたどる・ウリナラの楽器 4〉奚琴(ヘグム)
2008年06月27日 00:00
金、石など八つの材料で製造、女性好みの哀切あふれる音色 今回は奚琴(해금)を紹介しよう。 朝鮮では「ヘグム」(혜금)、または「ケグム」と呼ばれ、中国・元朝の時代には「胡弓」と呼ばれた擦絃楽器。地域によ…

〈朝鮮の風物・その原風景 11〉酒幕
2008年06月27日 00:00
民衆の喜怒哀楽映す酒文化 李朝風俗画の双璧と謳われる金弘道と申潤福の酒幕の絵は、同じ酒場に材をとりながらもそれぞれ異なった「世界」を描く。申潤福の「酒肆挙盃」が、暇を持て余し気味の両班と下級官吏を相手…

〈続・遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 2〉民衆の決起、新政府を樹立
2008年06月25日 00:00
蒙古の侵略阻止、抵抗の砦は「三別抄」 高麗時代、約1世紀にわたり武人政権(1170・毅宗24年~1270・元宗11年)という特異な政権が続いた。文人の下に位置づけられた武人たちはその不満を爆発させ11…

〈朝鮮服飾ものがたり 71〉花蝶袍
2008年06月25日 00:00
舞台服飾のひとつで、撲蝶に使われた上着。形は紅周衣に似ている。 黄緑の地に蝶の模様を描き、襟はまっすぐで前は2つに割れているものと筒状になっているものがある。 白地に黒い線を描いた中單の上に、黒地に藍…

〈遺骨は叫ぶ 15〉秋田県・小坂鉱山・逃亡者捕らえられると袋叩きに
2008年06月23日 00:00
栄養失調で倒れ、亡くなる人続出 青森との県境近くにある小坂鉱山(秋田県鹿角郡小坂町)は、1861年に地元の人が発見した。南部藩が開発したが、のちに官有となったものの実績が上がらず、藤田組に払い下げられ…