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短編小説「百日紅」 12/クォン・ジョンウン

クムニョは黙って本を受けとり、姿勢を正して読みはじめた。 すでに何回もくり返した『トンファ(敦化)の森林の中で』をもう一度読んだ。ほとんど暗誦している題目だけに朗読はよどみがなかった。読んでいるうちに…

短編小説「百日紅」 11/クォン・ジョンウン

いばらを踏み、枝葉をかきわけながら山をよじ登らなければならない。崖からころげ落ちることもある。負傷した足は刺すように疼く。しかし、歯をくいしばり、ざくっ、ざくっと残雪を踏んで稜線に沿ってすすむ。からだ…

創部史上最高位/朝大バスケ部

サッカー Jリーグ J2・第39節が21~22日に行われた。 梁勇基選手(MF)が所属するベガルタ仙台はブラウブリッツ秋田を1-0で下した。梁選手の出場はなかった。 J3・第32節が21~22日に行わ…

朝ロ青年たちがリモートで交流/外交関係設定75周年

朝ロ青年たちがリモートで交流/外交関係設定75周年 首脳外交などを通じて朝ロ関係が強化される中、幅広い交流が進んでいる。朝ロ外交関係設定75周年(12日)に際し、朝鮮とロシアの青年たちによる交歓会が1…

短編小説「百日紅」 10/クォン・ジョンウン

向こうの峰の上を2羽のとびが大きく弧を描いて舞っている。 クムニョは荷物をおろすと、少女のようにうっとりとした目で、るり色に高く澄んだ空を見あげた。 「まあ、なんてきれいなんでしょう!」 クムニョは嘆…

短編小説「百日紅」 9/クォン・ジョンウン

このことがあってからすぐ、クムニョはかいがいしく引越しの準備にとりかかった。そしてあたたかい日を選んで荷物を運ぶことにした。 ヒョン・ウヒョクは岩場に行って家を手入れした。新しくかまどをつくり、オンド…

足尾銅山で朝鮮人労働者の追悼式

日本社会や在日同胞を取り巻くニューストピックを週に一度、紹介する。 足尾銅山で朝鮮人労働者の追悼式 1日、栃木県日光市足尾町で、戦時中に足尾銅山で亡くなった朝鮮人労働者らを慰霊する追悼式が行われた。総…

短編小説「百日紅」 8/クォン・ジョンウン

彼女は思わず目をみはった。鉄路を石でたたいたのは、石をとがらせるためだった。その石で、夜中のうちに鉄路をひたした小川の水が氷になっているのを割っていたのだ。そして水を流すために溝さえ掘ってある。あたり…