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〈時事エッセー・沈黙の声 54〉米国の責任不問・朝鮮人被爆者除外の被団協/浅野健一

ノーベル平和賞の「反ロ」政治利用 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェーのオスロで行われた。長崎で被爆して親族5人を亡くした田中熙巳(てるみ)代表(92)の演…

〈ものがたりの中の女性たち85〉「死した魂だけでも清らかな鬼神に」―淑英

あらすじ 世宗王の時代、安東に住む没落貴族・白尚君(ペクサングン)とその夫人鄭氏は、熱心に寺に通った甲斐あってかひとり息子・仙郡(ソングン)を授かる。長じた仙郡は読書中にうたたねし、淑英(スギョン)と…

【寄稿】プラハから届いた「朝鮮のあかい旗」/鄭栄桓

中野重治のエッセーに導かれ 作家・中野重治(1902-79)に「朝鮮の旗」というエッセーがある。朝鮮総聯(朝鮮時報の前身の日本語紙)第33号(1958年9月1日付)に掲載されたこの小文は、中野と太極旗…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 72〉森村誠一「笹の墓標」

犠牲者の宿怨、未来世代の宿題 11月のはじめ、北海道初中高級学校にて開催された第24回日朝教育シンポジウムに筆者はパネラーとして招かれた。朝鮮学校と日本学校の教員、関係者約200名が一堂に会し、北海道…

〈西宮SEASIDE支部物語 4〉新報と共に届けたまっすぐな想い/趙利寛

居酒屋に呼び出された3人の若者たちは、いつもの冗談が始まったと笑いながら話を聞いていた。「なあ、西宮でシンボ革命起こせへんか?」。 3人の若者たちは、今もそして次世代も西宮支部の中核を担ってくれるであ…

【寄稿】全国弁護士フォーラム2024 IN広島に携わって/黄英世

明るい光が差し込む未来を 2024年11月9日、「朝鮮学校を支援する全国弁護士フォーラム2024 IN広島」が広島初中高で開催された。このフォーラムは、朝鮮学校無償化裁判を通じて築かれた法律家のネット…

〈学美の世界 69〉線画に見られる児童の造形的成長/姜泰成

子どもの造形活動には年齢とともに顕著な成長の段階が見られる。特に、線画における表現の変化は、感覚的な表現から構造的・概念的な表現への移行を示す重要な手がかりとなる。ここでは、初級部1、4、6年生の作品…

【投稿】至福の3日間/張弘順

学生中央芸術コンクールを観覧して 久々に大満足の贅沢な3日間を過ごした。 音楽大好き、ウリハッキョ大好きの長女に誘われて、第56回在日朝鮮学生中央芸術コンクール(10月24~26日、東京)を満喫しに行…

〈読書エッセー〉晴講雨読・内田樹の「街場」シリーズを読む/任正爀

前回「独自の哲学を愉しむ」という表題で内田樹先生の『ためらいの倫理学』と『「おじさん的」思考』を紹介したが、その後もブックオフの文庫本廉価コーナーで先生の本を購入し読み続けている。このコーナー、以前は…

〈時事エッセー・沈黙の声 53〉トランプ復権、混迷の中東情勢はどこへ/浅野健一

市民レベルでパレスチナ連帯を 11月5日投開票の米大統領選挙で、共和党のトランプ前大統領が再び大統領に就任することになった。一期目に、エルサレムを“首都”と認定して米大使館を移すなど、強力なイスラエル…