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〈時事エッセー・沈黙の声 16〉「北のミサイル発射」捏造で軍拡企図/浅野健一

兵器開発めぐる自公の二重基準 総選挙の顔を替えるための先の自民党総裁選では、候補4人全員が「弾道ミサイルなどの発射を繰り返す北朝鮮」と繰り返し、抑止力強化で対抗すべきだとして敵基地攻撃能力にも言及した…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 37〉「創氏改名」への良心と無力/梶山季之①

このところ植民地朝鮮出身の二世作家について集中的に再読しながら、今回は大衆小説作家としてかつて名を馳せた梶山季之(かじやまとしゆき)の朝鮮小説集を読み直してみた。2002年にインパクト出版会より刊行さ…

【寄稿】白磁に愛された画家・呉炳学/趙世顕

2021年9月6日夕方17時頃。 この日は朝から妙にソワソワして落ち着きのない1日であった。 そんな中、アボジ(父)から1本のメールが届いた。 「呉炳学先生が今日、昼に肺炎でなくなりました」 その内容…

〈ウリハッキョサポーターの課外授業・朝鮮近現代史編 8〉日本の朝鮮植民地化策動に抗するたたかい(4)

愛国啓蒙運動 愛国啓蒙団体の創立 反日義兵運動と同時期に、漢城を中心とする都市部において愛国啓蒙運動が展開しました。これは、独立協会運動を継承し、言論・出版・教育・殖産興業などの啓蒙活動を通じて自強と…

〈民族教育と朝鮮舞踊 9〉民族の誇り―国宝級の「朝鮮民族舞踊基本」

朝鮮舞踊の特性と技法を体系的に集大成 朝鮮民主主義人民共和国民族遺産保護指導課は2017年10月23日、「朝鮮民族舞踊基本」を「国家非物質文化遺産第72号」として登録した。 崔承喜著『朝鮮民族舞踊基本…

〈学美の世界 34〉思春期の葛藤や内面を表現/金潤実

思春期とは、一般的に初級部高学年から高校生頃までの、誰しもが経験する心身ともに子どもから大人へ大きく変化する時期のことである。 子ども自身急激な変化に戸惑い、時に反発し、周りの大人も戸惑い無関係ではな…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 36〉魯迅文学の真髄と可能性/魯迅②

  中野重治は、魯迅について書いた「ある側面」(1956)という文章で、「故郷」の末尾の「希望」「道」について、「明るい言葉として、前途に光明を認めて歩きだすものの合言葉として引用している」…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 35〉魯迅文学の読まれ方をめぐって/魯迅①

中国近代文学の古典として、日本で多数翻訳され、1950年代にはじまり70年代以降今日までほとんどの出版社で「国語」教科書に採録され続けてきたことで、「日本語文学」として異例といってよいほど読み継がれて…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 34〉略奪文化財の行方をめぐって/五木寛之

  つい先月の26日、元本紙記者で、植民地期に略奪された朝鮮文化財の調査と返還問題に生涯取り組み続けた、故南永昌氏の遺稿集「奪われた朝鮮文化財、なぜ日本に」出版記念講演「今こそ問う朝鮮文化財…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 33〉「個人」が横取りする「身世打鈴」/古山高麗雄④

  古山高麗雄には「身世打鈴」のタイトルで、1970年代後半に何度か南朝鮮を訪れた紀行と、朝鮮や軍「慰安婦」についての考えを綴ったエッセイを織り交ぜた連載があり、80年に単行本化されている。…