公式アカウント

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 69〉山代巴

被害の物語か、加害をきよめる文学か 〈ヒロシマ〉といえば/〈ああ ヒロシマ〉と/やさしくかえってくるためには/捨てた筈の武器を ほんとうに/捨てねばならない/異国の基地を撤去せねばならない(……)〈ヒ…

〈まるわかり! 法律で知る朝鮮12〉海外同胞権益擁護法に見る朝鮮の実像/李泰一

わが国家第一主義時代の海外公民 ■はじめに 本連載も今回をもって最終回となる。社会の発展とともに新しい法律が制定されていくので、今後とも朝鮮の法律については関心を寄せていきたいが、最終回となる本稿では…

〈学美の世界66〉清々しく素朴な気持ち/李英心

毎年、在日朝鮮学生美術展(学美)の中央美術審査の場では数多くの作品と出会うことができる。各学年毎に一挙に並べられた各地のウリハッキョの児童・生徒たちの作品は、生命力あふれた力強い作品、心温まる作品、考…

〈読書エッセー〉晴講雨読・作家立原正秋と日本社会のタブー/任正爀

54歳の若さでこの世を去った立原正秋は、独自の美学を貫徹し苛烈に生きた作家として知られている。その代表作である小説『冬の旅』『春の鐘』は、その特質をよく表している。前者は血のつながりのない兄に暴力を振…

〈ものがたりの中の女性たち81〉「巫女にも本物と偽物がいます」ー巫女某

あらすじ 松(ソン)象(サン)仁(イン)は剛直で正直な男である。彼は巫俗人が迷信で人々を騙し、私腹を肥やしていると信じ、彼らを憎んでいる。先祖の霊や鬼神など見えるはずはないと、いつも巫女(ムニョ)や巫…

〈時事エッセー・沈黙の声 49〉先住民明記の施策推進法から5年、アイヌの今/浅野健一

半世紀、同胞にアイヌ復権訴え アイヌ民族を法律として初めて「先住民族」と明記した「アイヌ施策推進法」が施行されて5年が経過した。同法は付則で施行5年後の見直し検討が定められているが、国会ではほとんど議…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!48〉女性の離婚後再婚禁止期間、廃止の影響は?

今年の4月から日本の改正民法が施行され、女性が離婚した後100日間は再婚が禁止されるという規定が廃止されることになりました。 この禁止期間が設けられてきたのは、再婚後に子が生まれたとき、その子が前の夫…

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 68〉田宮虎彦「朝鮮ダリヤ」

反省と責任をせまる回想物語 田宮虎彦の代表作「足摺岬」(1947)を最近再読し、あらためて力作だと感じた。戦前日本、孤独な知識人の暗く希望のない青春。足摺岬へと自殺行する主人公に、死を踏みとどまらせた…

〈学美の世界65〉山陰展の来場者の姿からみえるもの/三谷昇

今まで本連載に掲載されてきた内容は、各地の朝鮮学校で教育実践(指導)をされてきた先生の視点やその思いが中心であったと思う。私は鳥取県の小学校教員として図工科の指導をしてきたことと山陰地区(鳥取県・島根…

〈朝大専門家の深読み経済11〉現在の円相場をどう見るか(下)/卞栄成

2005年に発足した在日本朝鮮社会科学者協会(社協)朝鮮大学校支部・経済経営研究部会は、十数年にわたって定期的に研究会を開いています。本欄では、研究会メンバーが報告した内容を中心に、日本経済や世界経済…