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〈学美の世界56〉敬意と喜びの渦に包まれ/金誠民

今、ウリハッキョに備わる造形教育の環境は、より柔軟に美術(Art)を体現できるようにデザインされている。勿論、美術クラブの活動は言うまでもなく、絶え間ない研究と実践の中であらゆる表現媒体とふれあい、自…

〈読書エッセー〉晴講雨読・心が和む画集『高句麗今昔を描く平山郁夫展』/任正爀

朝鮮大学校創立25周年に際して建てられた記念館には、朝鮮自然史博物館と朝鮮歴史博物館とが設けられている。このテーマによる日本では唯一の博物館で、ここでしか見られない貴重な展示品も多い。例えば、自然史博…

〈ものがたりの中の女性たち71〉「消えてしまおう、消えてしまおう」—香娘

あらすじ 香娘(ヒャンラン)は、慶尚北道一善郡荊谷里に住んでいた農夫朴氏の娘である。幼い頃から端正で綺麗好き、近所の男子と遊ぶことも好まない。 母を早くに亡くし継母には虐待を受けるが、香娘は親孝行であ…

【寄稿】本紙連載「歴史×状況×言葉」を読む/高演義

「関係性」を生きぬくとはなにか 文学とはなにか。自然科学や社会科学とは異なる文学というのは、時に「人間学」だといわれる。 ところで「人間とはなにか」とはなにか。

〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 58〉小田実⑤

屈折した空しい欲望の醜さ 小田実(おだみのる)について回数を重ねているうち、ちょうど8月と重なったので、短編小説「折れた剣」についても加えて紹介しておきたい。

〈時事エッセー・沈黙の声 38〉広島が拒絶した岸田政権の核抑止論/浅野健一

「核兵器のない世界」論の矛盾 5月19~20日の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の取材に続き、8月4日から7日まで広島で取材した。米軍の原爆投下から78年たった今年の「8・6」は、岸田文雄自公野合政…

「岩橋英遠・岩橋崇至 ふたりのまなざし」展開催/朴日粉

壮大な風景、大胆な構図で活写 白頭山、ロッキーなど内外の山々を撮り、日本を代表する山岳写真家として活躍した岩橋崇至さんが、昨年11月、病気のため惜別した。その岩橋さんを追悼するとともに、「独自の深遠か…

〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです! 37〉障害福祉、どんな支援を受けられるの?

同胞法律・生活センターに寄せられる相談の中に、家族の病気や障害、心の健康などに関する内容もあります。心配、不安があってもどこに相談したらよいのか、どのようなサービスがあるのか、適切な情報を得ることはな…

〈戦時文学から見る朝鮮戦争 6〉戦争第四段階の文学(2)

戦火の中で成長する人々 戦争第四段階(1951・6・11-1953・7・27)の小説のもう一つの特徴は、戦火の中で成長する人々が描かれたことだ。それまでの小説では英雄的戦いを伝え、人々を戦いに鼓舞する…

【寄稿】朝鮮学校排除コメントに対する番組制作側の責任/早尾貴紀

6月19日に放送された東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)「堀潤モーニングFLAG」内で、朝鮮学校のみを他の私立外国人学校と区別して公的教育支援から排除することを正当化する発言がコメンテ…