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〈朝鮮服飾ものがたり 32〉貫子、風簪、トンゴク

貫子(上左)は網巾をつけるとき、ひもを通して結ぶ小さな掛けがねである。身分に応じて玉、金などが使われた。 風簪(上右)は網巾の上につけて、カクが傾くのを防ぐためのもの。 トンゴク(下)は、既婚男性のま…

〈遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 6〉鄭夢周/「東方朱子学の祖」、政治家、外交官、学識と徳の深い真の名相

足利幕府と交渉、倭寇解決 この身は死に死して百回死に絶えようと 白骨が塵となり土となり魂があろうとなかろうと 王に向けた一片丹心枯れることはない 科拳にトップ合格、希代の才能、歴史に名刻む 丹心歌で有…

〈朝鮮と日本の詩人 32〉佐川亜紀

みどり色の湖は 豊かな胸の静かな呼吸のように さざ波を果てしなく広げてゆく 陽光は波にくだけて 金色のステンドグラスを描く ダンプカーがひっきりなしに通る大橋の向うに 相模湖ダムがある 遊覧船くじら丸…

〈同胞美術案内 3〉表世鐘/重みある幼児の存在に焦点あてる

誇らしげに綴った「朝鮮」の文字 どこからともなく集まってきた3人の男の子が描かれている。中央の男の子は、力強く背伸びをし、振り上げた右手で壁に文字を書いている。画面左下の男の子はこちらを向いて座り、左…

〈遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 5〉恭愍王/反元・改革の先頭に立つ高麗の自主性回復に尽力

暗殺、政治に大きな影 開城には直径13メートルの陵墓がふたつ並んでいる恭愍王(1351~1374)の王陵がある。向かって左が「玄陵」(恭愍王の墓)、右が「正陵」で王后・魯国公主(元・魏王の王女)の墓で…

〈人物で見る朝鮮科学史 34〉高麗の科学文化(7)

火薬製法に挑んだ崔茂宣 現在世界でもっとも有名な賞といえばノーベル賞であるが、ダイナマイトの発明でばく大な利益を得たノーベルの遺言によって制定されたことはあらためて述べるまでもない。ダイナマイトはニト…

〈朝鮮通信使来聘400年 7〉倭館と出島

外国との貿易の2大拠点 清・朝鮮・日本は、海外貿易を政府が独占し、許可のない海外交流を禁じた。解禁時代である。国を閉ざしたわけではないので「鎖国時代」と呼ぶことは正しくない。 かえって江戸時代の方が、…

〈遥かなる高麗への旅・朝鮮史上初の統一国家 4〉成均館(高麗博物館)/儒教の最高教育機関、新進官僚を多数輩出

千年の歴史、世界最古の大学 開城を代表する古い建物は成均館である。成均館は高麗11代文宗(1046~1083)が別宮に建てたものだが、1089年に最高儒教教育機関である「国子監」(大学に相当)がこの場…